血界戦線/攻殻機動隊

血界戦線・8話。ザップさん担当回にして彼の「師匠」が登場する話。ライブラ総出でも手を焼く血族の人が大暴れ。とりあえず人間だか何だか判んない、名前もよく判んない師匠の活躍で当面の惨禍は喰いとどめられたものの、まだ敵の本体が残っており、そしてそれはもう一人の弟子によってコッチに空輸(だか何だか)されているとの由。さあどうなる…ってとこで次週に続くんですが、今回メインのネタはそういうバトルもあるけどまあ…ザップ先輩のチンピラゲスっぷりですわな。師匠が辛辣に悪口を並べ立てるのも判るダメ人間ぶりが実によろしい。ここぞという時にすごい能力を見せるのもちんちんパワーがらみってのが実によろしい。よろしい? まいいや。よくないけど。

お話前後のホワイトさん話、ホワイトとブラックのお二人はこの街を保っている術師の子供であり、レオさんのように超越存在から何かかんかされてああなっちゃった、ってとこらしい。二人は絶望王とはまた別のパーソナリティってことは、王の人が二人の体を借りてるのかな。ま、その辺はアニメシリーズの根幹話だろうしのちのちのことでしょうな。

人外師匠に柴田秀勝。やはり大御所、普段は何かSE出してるだけなのに要所でエエ声出すのがかっこいいやね。んでモブの娼婦さんが山口由里子…この人確か一話にも出てきて「レギュラーかな?」と思ったらそのまんまだったのよね。今回また出てきて話に絡むかと思ったらやっぱりそのまんま。贅沢にも程があるなあ。

攻殻機動隊 ARISE・8話。伝説の英雄スクラサスの正体、それは少佐でしたという話。彼女の戦闘ノウハウを記憶データ化してばらまき、それに感染した者は誰でもスゲエ戦闘者になれる、という。カルディスという国の為、義手義足爆弾を密輸していたアキラさんは少佐の恋人であり、テロリストであり、そして新たなスクラサスであったと。最終的にテメエの脳殻をぶち抜いて、二人の関係性とスクラサスと、ついでにお話の進行をも強制的に終了させて果てる、っちうのは一種のロマンだわな。

そしてこの事件により、トグサさんがチームに加わるキッカケとなるワケだ。一連の流れを見るに、確かにバトーや少佐とは異質でかつ有能であるってのがよく判るようにデキている。嫁はんに子がデケるので失礼! っちうあのオチも、微笑ましく楽しいのに加えて「ああ、確かにこういうトコは他のメンバーにはないわなあ」って要素ですもんね。いい立ち位置してると思うよ。

カルディスの為に根を詰めて走っているアキラさんやサイード博士と比べ、どうにも喰えない陸軍黒幕のホヅミ大佐がいやらしくもおもろい立場なんだけど…この人結局側面からのRPGであっけなく死んでるのをワシら知ってるからなあ。話数シャッフルは攻殻という話に合うところもあんだけど、部分的に興をそぐ側面もあるなーとか思ってしまった。いいけどね。あと今回は少佐の恋人っちうウェットな要素めいんだからか、少佐が妙に表情のバラエティに富んでてちょっと面白かった。上記トグサのオチんときとか、アメリカンジョークでも言いそうな眉上げ表情してましたもんね。でもやっぱ、あのドレスに口紅は無いなーと思いました…とか言うとバトーさんみたいに自分パンチさせられそうだけども。うんまあ。