電機の光と電波の音

●切れた蛍光灯を買ってきたついでにアウトレット電気屋寄ったらAMラジオが500円で売っていた。以前百均に出回っていたと聞く100円ラジオと比べると5倍だが、その100円ラジオもやがて300円ラジオになった(そして消えた)らしいのでそれと比べるとそない高価くもない。この値段なら気の迷いで買えるよなー、と思って気を迷わせて買う。どうせラジオなんか聞く習慣も積み重ねも無いし、すぐ飽きるだろうからこの程度の値段じゃないともったいなくて買えないよね。

ウチに帰ってきて型番で検索すると、ネットショップで最安値700円足らずの商品らしい。まあそういうクラスのラジオ。見た目も手触りもなかなかにチープであり、裏側に品名型番諸元を(シールや刻印ではなく)プラ地に直接印刷してあったり、パーツの合わせ目が微妙に甘かったり、ああいいねえこういうの。んで実際使ってみると本当に問題なくラジオが聞ける。まっとうな店で売ってる商品だから当然とも言えるが、いや安い昼飯程度の値段の電子機器としてちゃんとしてるものが買える時代・世界ってのは喜んでいいことだと思いますよ。

安いからってんで気兼ねなく、ドライバでカバー分解してみたらやっぱシンプルやね。スピーカやバリコンやイヤホンジャックや諸々のコンデンサなどカサを取る部品はあるが、多分この小さなゲジゲジ集積回路がほぼラジオ能力の全てなんだろうな。チップに乗っけることでここまで安価に、お手軽に作れるようになったってことだろう。あと横んとこに不自然なスペースが開いてて、これ多分上位機種で伸縮式のアンテナを組み込むとこだ。あのアンテナってFMラジオに必要なんだっけ? AMはこのぐるぐるまきコイルみたいなので充分ってことですな。

とまあ、ひとしきり楽しんだのでもう充分元は取った。番組は…まあ、多分思い立ったら聴きます。多分。