鬼平

鬼平・最終話。おまさ担当回、彼女のかつての知己が現在に侵蝕してくる。「狐火」なる盗賊の二代目として猖獗を極める極悪集団に対し、彼らの過去を知るおまささんは「あの二代目がそんなことするはずが…」と思うのだが、そこに「年月ってのァ人を変えるもんだ」と言う粂八の言葉の重いこと。まァ同じ構造の話をもっかいやるはずもなく、その悪人二代目はその腹違いの兄弟ではあったのですがね。最後はお頭がらしい温情を見せるけれど、世の無常はその温情も越えて行く…とまあ物悲しいシメではありました。

狐火兄弟に山寺宏一矢尾一樹というこれまた他では見られないようなゴツいキャスト。今やワンポイント豪華キャラとしての地位を恣にしておられる山ちゃんさんもともかく、矢尾一樹はほんま独特の存在感を得てるなあ。あの声の質はちょっと他に替えが利かない。あと秋元羊介がマジモンのチョイ役で出てんのもすげえのだが、個人的には引き込み女の中友子がちょいと嬉しい。この人のちょい高めに抜ける声、好きなんすよ。

●えーとこのまま総評にいく…ってってもこれ、ちっとも最終回らしくないし何とも言えんな。多分期間置いてか何かでまた二期とかやるんじゃなかろうかと思うんだけれど。とりあえず、キャラデザインの違和感はしばらく見てるうちになれてきたけれど、やはりちょっとしたハードルにはなってたと思う。そして30分枠に収める為にちょっと余裕のない回があったりしたのも少々残念。それでも、少年向けアニメのお約束から割とフリーに(言い換えれば時代劇ドラマのお約束をメインに)語られるお話は結構新鮮で、ダラリと見るによろしいアニメだったですな。こういう枠、シーズンに一つ二つは欲しいところ…って、ワシが知らんだけでちょくちょくあるのかもしれないな。

上記の通り多分二期とかやるんだろうけど、もしそうならまた見てみたいと思ったりもする。感想書くかどうかは判らんけどね。