ソラカケ/咲/マジンガー/ザムド/ヴァルキュリア/ハガレン

●…だから、土日仕事だとこういうことになるんだってば。ああーねーえ。


宇宙をかける少女・25話。割とあっさりネルヴァルさんの敗退、である。「強き神は弱き神を斃すべし」…金枝篇、とはちょっと違うか。ま、とりあえずそれなりに計画だててきたネルヴァルさんもちょいと弱気な状況であり、彼の支えは今んとこイモさんのみ…って、何だか意外な取り合わせでちょっとおもろいな。


さて、我らが主人公の突貫娘はまたもや暴走中である。友人たちに怒られ姉にはたしなめられ妹には殺されかけられ、とまあ大変なヘッポコ状況だけど、んーまあ、自業自得というか、主人公サイドのどいつもこいつも感情移入しにくい人たちばかりで割と困ることは困る。「妬み僻みで捻じ曲がったルサンチマン娘」という設定のナミ四女さんとのバトル…これはある程度狙ったことだろうけど…あの場においてはワタシ、かなりの度合いでナミさん側に肩入れしてたものね。こんなけ他人の心にニブチンな天然加害キャラどもはふっ飛ばしちまえ! とかね。


あとまあ、今回はまた判りにくさがぶり返してきてた感じではある。説明として必須ではないがあるとバカにも判りやすいであろう描写がポロポロ抜け落ちてるので、話の進行がどうもギクシャクしててねえ。アキハさんが戦いを決意するに至る心境の変化とか、ちょっとついていきにくいな、と思ったりした。


咲-saki-・12話。中堅戦終了、部長さんはその役目をキッチリと果たしてあとにつなぐ。悪待ちにして策士系という、主要登場人物の中でもかなり地味目なスタイルの部長さんであるが、このアニメの中では却って特色として成立しているのがちと面白い。ま、中堅戦の面々は総じて地味系ではあったのだけれど。…案外と手鎖お嬢さんが(闘牌的に)大人しかったのがなんか残念やなあ。


てことで今んとこは団子状態、僅かにトップ集団に居る…という状況の皆さんである。ここでのどっちさん登場っちうことは、やはり彼女がピンチに陥っちゃうという流れなのだろうか。黒っぽい執事さんの「若干縫合部の手触りが違う」というペンギンさんがどういう仕込みなのか、やな。


現在はただのお子様状なコロモさんの回想シーン、洋館に幽閉されつつ「金剛不壊」とか豪鬼みたいな言葉遣いする人でした、っちうキャラ付けが突飛ですな。ムリヤリっぽい属性ではあるけれどね。…雰囲気としては「麻雀怪人」やな。あと、寝坊して駆けつける咲さんのシーンでいきなり作画アニメになったのでちと笑いつつあり。あと歩いてるだけでバウンスするのどっちさんのちちも。うん、ちちもね。


真マジンガー 衝撃!Z編・13話。シローさんの初恋っぽいもの、の巻。ローレライと名乗るパツキンお嬢ちゃんに一目惚れのシローさんであり、そのお父んが家弓声のおっそろしいロボマイスターなのでどうやら話がこじれてゆくであろうお話である。永井的なちと古臭い美少女キャラとのデェトシーンは、いろんな熱海名所(とかそうじゃないのとか)を止め絵で巡りつつ談笑し…という、これまた古風でベタな演出がよう合ってましたな。船上で無駄に回り込んだりしてたけど、まあ。


そして舞台をドイツに移し、お話はいよいよ因縁じみてくるワケだ。戦闘ガイノイドの群れとパペットマスターロボとのバトルシーン、深い森とちょいと怪奇じみた演出のおかげでなかなかの雰囲気。それにしても何ですな、ロボ同士のバトルにはホンマ重きを置かないのな。お互いあんなけ面白そうに盛り上がったマジンガーとブロッケンの邂逅もビームで瞬殺ですよ。他が充分おもろいのでエエけどな。


亡念のザムド・12話と13話の二階建て。ふう危ねえ、録り逃すとこだった。てことでまず12話、なんかよう判らん理由によってナキアミとアキユキのコンビが離船する話。多分ナキアミの根幹をなす行動原理なのだろうが、何がしか詳細には語られないその理由を、クルーたちは寂しくも受け入れて見送るのである。…信頼がどうたら言うより、「そういうとこ含めてナキアミだ」と思ってるんだろうな。


離船の直接の原因となったあの…白昼夢のような妖異のようなシーンは、古谷徹の一種異様な朗読音声も相俟って、何やら心穏やかならざる雰囲気は出ていたな。ワケ判らんけど。目の幅どころか眼球サイズの涙を落とすナキアミさんの絵が怖い。あと船長とナキアミの別離挨拶は、お互いが表面クールで内面ホットなキャラ同士なので、込められた思いの丈の熱量が高くて参ったりする。…その点アクシバは判りやすくて俗人で、これはこれで良いダメ兄ちゃんだよな。


んで13話。多分最後の挨拶となるであろう、知己との邂逅を図るアキユキさんの話。いきなりのことでお互い行動と言動がヘンテコになる父子のシーンがおもろかった。また、父親とはそんな感じで(ギクシャクながらも)会話も挨拶もデケるんだけど、母親とはどうも素直に会えないなあ、という微妙な青少年心もよろしい。サブタイの「裸足で駆ける」人はお母んだったワケですが、激情のまま坂を下りバスを追うアンコたっぷりの作画に、回想シーンである落ち着いたトーンの台詞をかぶせるという、ちょっと気取った構成がこの作品らしくキマっていたかな。


そしてハル、メガネ、アキユキ、ナキアミは墓標の地にて一堂に会す。暴走を止められそうもないメガネさんの絵でシメ、という引っ張り方やよし。…あとアレだ、ちょいともっさりした衣装に帽子、っちうナキアミさんの普段着に割とキュンキュンしました。


戦場のヴァルキュリア・13話。上官に煙たがられてクソ仕事、の巻。戦車部隊のほぼ大半を囮として敵の工業施設にスニークインのご一統である。どうでもいいが、なんぼ疎んじてるとはいえテメエの兵隊に「奴らの死に場所に相応しい」云々はねェよなあ。もうちょっとオブラートにくるみなさいくるみなさい。ダメ上官め。


間者としてレジスタンスと合流、一斉蜂起を狙うという作戦のアリシアたち。何ゆえこの施設が強固なのかと言えばそれは列車砲によるものである。…ま、いいや。射撃回数一日十数回、てな現実世界のグスタフとかと比べるようなヤボはいたしません。しかしわざわざあんなクソ不安定な場所から撃たんでもな、と。超長大な射程考えたら別に、ちょっと右か左に動いて橋降りてから撃ってもエエのではないだろうか。いや、見た目の様子がよろしいから、ってのは判りますが。


ロージーさんはダルスク人ばかりのこの町がどうにもお気に召さない様子。どうやら単純な差別主義者ってワケじゃなく、過去に色々あったようですが、その辺の問題も一緒に解決したりするんだろうな。ま、次週待ちってことで。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・13話。先生からは破門を受け、そして師弟関係ではなく対等の存在として立つエルリック兄弟…なの…かなあ。そして彼ら二人の人体練成の謎、それを探る糸口は向こうからやってくるのでした、てことでグリードさんの登場。彼は確かに「物語上真面目な」戦闘力は実に高く、アル兄さん大ピンチ。そして当然ながら、ここぞという窮地にて大登場(と大激怒)するはイズミ先生!


…うーん、今までの話で一番効果的な「ヒキ」だったなあ。グイグイと盛り上げたその頂点で更なるインパクト、そして「続く」だ。毎度こういうケレン味のある構成ならばもっと訴求力もあるんだけどな。今まではどうもお話を纏めることに汲々としてる感じがあってさ。てことで、普通にワクワクして楽しみましたよ。


毎度ながら組み手の作画はホンマにソツが無く、目にも止まらぬ体術の連打連打がよく再現されている。それは錬金術等の「必殺技」っぽいアクションとも対比されてて、全体としてのアクションシーケンスに飽きを来させないっすね。良いです。…あと、あの矢尾一樹のヘタレさんは誰? 原作にはそういうヘタレ話があった、ってことかな。