レールガン/ハガレン

とある科学の超電磁砲・13話。どうやら2クール続いてくれるらしい。ふむ、最近は大体13週程度で終わっちまう作品が多いので、こういうちょいとした連続作品は嬉しいね。テメエで楽しめている作品ならなおさらだ…ってとこで、箸休めの中入りのインターミッションとしての水着回である。律儀ねえ。


序盤に出たっきりでとんと音沙汰の無かった高飛車イヤミお嬢さんが出てきて、イヤゴト言うて暴走して自爆してしおらしくなってデレる話。イザってとこで失敗しィの、周囲がフォローしィのでちょいと仲良くなる、ってのは定番ですな。ちうか、ウザったく暴走するキャラだと思ってた白黒さんが案外冷静に相手してんのが意外だなあと思ったけど、よくよく考えたらクロコさんが暴走するのはミコトさんがらみのケースオンリーでした。…うん、ワシ、しっかり間違って印象付けちゃってたよ。すめんなさい。


けっこうな人数のお嬢さんたちを登場させて、錯綜せずに各々の立ち位置をちゃんと認識させる交通整理ぶりは手堅いなあ。皆さん好きな水着に着替えてねっちうシーケンス、各々の服装センスや個性やノリやでキッチリ笑いを展開させ、相応のオチを付けて場をシメる、という構成力に職人技を見たりした。上手いものだ。あの極小ビキニでちいとも色気もえろ気も感じさせないクロコさんの演出がまた…。音楽やSEも卑怯でよろし。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・38話。スカーのおっさんたちを探す話。雪の積もった広大なゴーストタウンで、家やらビルやら部屋やらを移りつつ探索とバトル…っちうシチュエーションがなかなかにワシ好み。昼なお薄暗い廃墟ビルの中とか、うーんダンジョン心をそそられますわなあ。雪と寒さの静かな昼間、っちうのもなんか風情があってよろしいね。白と黒の世界、見上げれば青い空。そはまるで人の心の如く…という沢海姐さんの台詞がカッコつけカッコ良い。


前回予告でチラッと出てたキメラ変身シーンは、この作品としてはちょっと珍しい影ベタ黒な絵柄で面白い。ちょっとアメコミっぽいというか、何だろやっぱミニョーラ意識とかしてんのかな。いやそんなん言わんでも、'80頃のアニメでよう見かけたタッチですけどね。クイクイとよく動く作画状況は毎度ながら、楽しい。


あと、ここでようやっと明かされた矢尾一樹さんの過去ですけど、んーまあ、確かに割とどうでもいい感じではあって回想シーン一発で済まされちゃうのも判らんでもないなあ。スケジュールに余裕があれば、一話程度使って描写されたのかもしれませんがね。