ジョジョ/ガンダムUC/コンクリート

ジョジョの奇妙な冒険・11話。レッドホットチリペッパーの再登場、彼はそのあなどれない力量を示すと共に更なる発展の余地を見せる。対策として呼ばれた切り札は、そうあのジジイであってでもボケてまして…というお話。ジョセフさんは今回後姿で咳き込んでただけですが、この状況だけで「あー、そうとう衰えてんなあ」という感じがするのが辛いところ。あのジョセフなら80歳程度で弱ったりせんのじゃなかろうかという期待もあったけど、人ってのは判らんもんよね、ってことで。

電気さえあれば極限まで素早くパワフルなチリペッパーと、いかにもジョジョの敵キャラっぽい術策と煽り言葉にあふれた音石さん。森久保声がすっげえ合致してていい雰囲気だなあ。しばらく本体を見せずスタンドメインで相対する時間が長いので、何となく音石さんというよりはあのクチバシ顔のチリペッパーが本質っぽい印象がある。少なくとも仗助や億泰たちのスタンドと比べると妙に人間くさい印象があるよね。まず目にヤらしい表情があるもんなあ。

原作の描写覚えてないですが、冒頭で仗助がやってたゲームってグラディウスもどきだったっけ、つーか沙羅曼荼? ここまでそっくりでエエのかしらん?

機動戦士ガンダムUC RE:0096・11話。これはつまり、ユニコーンガンダムの指し示すとおりに進んで地獄を巡る旅、ということなんでしょうかね。ダカールからトリントン、お話の舞台はどんどんとキナ臭くなってゆく。謎の箱はこの旅路をもって何を示したいのか、それを巡る各陣営はそれぞれ何を想像しているのか。そんなキナ臭い戦争の中、ナイーブ極まりないバナージさんとさんざっぱら地獄を見てきたジンネマン艦長はお互いを見、ぶつかりあったりするのでした…っちう話。

バナージさんの青臭さは彼の世間知らずによるところも大きいのだろうが、しかしマリーダさんはその底に彼の本質を見ているし、多分このまんまを拡張する形で成長してゆくんだろうね。そらまあ、ジンネマンさんたちにとっちゃまぶしかろうが、フロンタルさんよりはまだ話の通じる相手なんじゃなかろうか…お互いに。そして巨大MSを操る褐色の女性・ロニさんの登場ですけど、ララァっぽいっちうよりはなんかミハルっぽいんすかね。どうでしょう。

あとはトリントンの攻防。ダカールでもビックリドッキリジュアッグが出てきてたけど、こっちはもう各時代MSのごった煮というか、もう使えるものはなんでも使え(でもちゃんと役割は分担してね)って感じがすっげえ出ててほほがほころぶ。ザクマリナーとゾゴックがカバーしあってガルスJとドム・トローペンが波状攻撃かけて、あれはイフリートか? まあいいや。あとファットアンクルを大きくバンクさせつつ高高度からザクスナイパーが狙い撃ちする、という絵がすばらしくカッコよい。

こういう様々なメカの共演ぶりは、ガンダム世界のバックグラウンドがここまでデカくなっているという現れとも言える。それぞれのシリーズ内部のみにて出てきていたMSが、こうして舞台を共有して共演することで「あー、長い長い流れの歴史があるんだなあ」という感覚がもわもわと出てくるのよね。…やっぱこれ、ガンダムおっさんの為のある種のポルノだよなあ。

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG・10話。昭和(じゃないけど)50年、沖縄博。ここでマスター・ウルティマが画策していたことは人ならざるもののたい焼き化…まあその、エネルギー源として利用するという作戦である。毎日毎日鉄板の上で焼かれちゃやってられないってんで、「超人」として認められない化生の者たちは立ち上がる。それは超人たち、あるいは人に対しての反抗である。ジローさんは柴探偵の最後の言葉を受け、そして…というね。

たい焼きくんまでからめてくるとはなかなか欲張りなことですなあ。おかげで妖怪たちを溶かして資源化するという外道行為がちょっとファンシーな感じに…は、あんまなってないねこれ。あとジローさんが原爆のエネルギーを取り込んでしまったおかげで歴史が分岐した、というギミックについて、作中世界の博士が「てことはアチラでは核分裂が実現したってことで、エネルギー問題が解決してんじゃないか」と推測してるのはなるほどなーと思った。ある意味、この認識もかつての昭和的要素ではあるな。

ジャガーさんが量産化したメガッシンもどきは名をレッドジャガー。その存在はあんま似てないが、名前的にはジェットジャガーからかしらん。