ジョジョ/ガンダムUC/コンクリート

ジョジョの奇妙な冒険・2話。虹村兄弟登場。あーもうこんな早くから出てたんだなー、アンジェロが導入とすれば本編一発目が億泰なのかそうだったか、と認識を新たにしながら見る。つまりほぼ4部全編にわたって登場するキャラだし、やっぱ序盤はちょっとキャラ違うね。いやチンピラ具合はそのままだけどいかにも「ジョジョのザコキャラ」っぽい無闇な残虐性があって怖い。まあこの段階では敵キャラだからねえ…このあと康一くんと悪友的にツルむ仲になるとはちと信じがたいくらいである。

それにしてもザ・ハンドのシンプルな強さとミバはいいねえ。やりようによってはムチャクチャな強キャラにもなるだろうことは兄の形兆も言及してるが、これはオーナーがバカチンの億泰だからこそ物語的に成立していると見るべきなんだろうな。んで億泰さんの声はやっぱりの高木渉・ザ・大河俳優。この人以外のキャスティングはちょっと思いつかないほどに決まっている。ま、万人の認めるところじゃないでしょうかしらねえ。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・3話。やっと少年がガンダムに乗るまでの話。多分OVAではここで区切りなんだろうな、って感じの回ですね。各陣営や各人、どれも一本調子ではなくどこかに歪みや影があり、ここから先はどうやっても曲がりくねった道を歩む人ばっかなんだろうなあと感じさせる奥行きがよろしい。特に主人公のバナージさん、出自のめんどくささや乗ったユニコーンガンダムの不穏さ、また敵っぽい「袖付き」ですか、彼らの本気加減も相俟ってなかなかに厳しい先行きとなりそう。…ミコットさんの報われない雰囲気も大概ですけどね。

そして目玉キャラであろう、フル・フロンタルなる池田声のシャアもどきが登場。誰がどう見てもシャアですけれども、さてどういう風に動かしてくるキャラなのか。あまりにシャアなので逆に気にはなる。クローンとかそういうことでしょうかしら? ま、その辺はおいおいってことで。

バナージさんが紆余曲折の果てにガンダムに乗る辺り、非常に盛り上がるタメと見栄でよし。演出もそうだけどまずBGMの効果がデカいねえ。バトルシーンの無茶な強さも良い。つーかこの作品、今んなって気付いたが手書きとCGの両方でロボ描いてんのね。あからさまに両輪でやってんのはちょっと面白い。地味なとこだけど、父との最後の会話してる辺りでコクピットシートがカメラの移動に合わせて微妙にパース変えてるのが細かい。シートもCGなのか。

コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG・2話。前シーズンにてちょくちょく主人公たちの邪魔をしてきた、逆に言えばほぼそれだけの存在感であったエンジェルスターズさん。今回はその一人、アラクネさんにフォーカスした話。なんか知らんやたら宇宙人狩りを続けてる彼女であるが、その目的はジローさんの腕に眠る秋田元課長。この地球において正義なんてものは凄まじく不安定なものであるが、ひょっとして宇宙人ならば確固たる意味を与えてくれるのではないだろうか…というね。

正義の戦争という単語が出てきましたが、こうなると対となる不正義の平和…となりゃモロパト2の世界ですな。あれはそんな曖昧さを官憲の立場からもどかしく見るという話だったけど、この作品もそういうテイストがあったりする。視点はもう少々バラエティに富んでるしそれ以外の主題もあるけどね。定義の危うさはそのままジローさんの不安定さとパラレルなのではあろう。話が進むにつれどう変化するか…あるいはしないのか、ってとこか。

かなり唐突に巨女と化してのアラクネバトルシーンは、その前後からなかなか作画的な見所が詰まっててよろしおました。ジローさんの右腕から封印の炎が吹き出て、その反動でぐいっと傾ぐ辺りとかかっちょいいねえ。…あとエンジェルさんの醜聞がグループ内のレズカップル、ってのはこれ元ネタあんのかな。なんかありそうな気がするけど。