ジョジョ/ガンダムUC

ジョジョの奇妙な冒険・18話。重ちーとハーヴェスト登場。そこら中から獲物を集めてくる群体ってのは、縞模様のカラーリングやケツに体節が付いてるところからも多分ハチがモチーフ、もっと言えばドラえもんに出てくる金バチが元ネタじゃないかなと思ったりする。集団で行動しかなりの融通も利くこのスタンドはかなり強力なものなのだが…うん、こうしてうじゃうじゃ動いてるとまずキモい! キモかわい…いやキモいわこれ。

てことで重ちーをゲストに迎えていつもの野郎ども(康一クンはある事情により抜き)がワチャワチャする話。それぞれのキャラがちゃんと出てておもしろいってのは、仗助は「小賢しい」って感じに頭が回り、億泰は直情型のバカチン、重ちーは純粋だが流されやすくて少々頭がトロい、という…いや必要以上に悪う言いましたけど、でもこういう小さな企み話は品行方正キャラでは面白ないもんね。上でドラえもんと書いたけど、仗助の立ち位置は「企んでるシチュエーションでののび太」だよね。そして宝くじが当たったって状況で黙っておれない億泰は根っこがいい人なのである。

重ちー役に山口勝平。聞けば先行のゲームから変更ナシのキャスティングだそうで、確かに重ちーの子供っぽさと妙な強かさが同居したキャラによく合っている。あとジョジョシリーズで言うなら山口さん、確か二役目ですよね。ストレングスのオランウータンもやってたし…って、アレは今考えても謎キャスティングではあったなあ。

ジョジョの奇妙な冒険・19話。引き続き放送であり重ちー後編。目先の欲にすぐ引っ張られてしまうが一応悪人ではなく、要するに子供っぽい思考形態の重ちーさん。厄介なのは彼のスタンドが本当に強くて、今回は仗助の機転(というかムチャ)で何とか切り抜けたけど…これ、再戦したら多分ジョジョたちが負けるよなあ。そういう意味ではある意味無垢な重ちーがオーナーでまだよかったと言うべきか。ま、スタンドバトルなんて本人の精神状態(≒作者の匙加減)である程度なんとでもなるんだけどね。

冒頭の500万円宝くじの引き換えシーン。どこまでが現実に沿ってるのかは(当然ながらワシ高額当選したことないから)判んないですが、銀行の個室応接間に相対して外では警備員が控えている、というすごく「らしい」舞台設定と雰囲気で面白い。多分荒木先生、このために取材でもされたんでしょうなって感じがする。んでここの担当銀行員が妙にエエキャラしてて、内面台詞はジョジョチンピラの典型ながらキッチリと仗助たちを追いつめてゆくヤリクチが結構な強キャラ感があったりした。あんだけやりあっといて最後に「この当選金はぜひウチの銀行に預金を」と言える辺りも有能感がある。

機動戦士ガンダムUC RE:0096・17話。ピリピリ状況であった呉越同舟状態がとうとう動き出して、一部の血の気の多い野郎どもが叛乱かけよったので状況はかなりめんどくさくなる。いや、めんどくさくなったからこそそれぞれの陣営は動きやすくなったというべきだろうか。少なくとも、ジンネマンのおっさんはここでなんかやっとかんとあかんと思うぞ…マリーダさんのためにもさあ。…ですわな。

ここで判断せなどうしようもない、ってとこでキッチリと啖呵を切る艦長がなんかかっこよくて艦長じゃないみたい。そっから状況は一気呵成にドタバタと進み、最終的にフル・フロンタルとアンジェロさんが艦を脱出して「ここからは競争だ」とかなんとかそういう流れのようである。

そして主にマリーダさんを中心とした「メロドラマ」がちゃんとメロドラマしていたのでよろしかった。あのタイミングで「お父さん」は相当にムリがあるような気がするし律儀に射撃を待ってるアンジェロさんもアレだけど、なんか舞台配置が上手いこと決まってるというか、かなり演劇的な雰囲気だったのであんまし気にならなかったというか、それを見越してコンテで押し切った感じでしょうかね。いや、いい悪役だと思いますよアンジェロさん。情念が溢れてて。