ジョーカーゲーム

ジョーカー・ゲーム・4話。魔都上海にて蠢くは裏切りと陰謀の波、というまあ、ある種のフェチ心を体現するような感じのお話。よくまとまってておもろかったのだが、こういう話はその舞台の空気感、上海の猥雑さ生命力を濃厚に描写してやったらエエ感じに膨らませることもできただろうなあ、と少々残念に思ったりする。多少のガジェットやエピソードをはさんで、1話と2話のように前後編にしてもまた別のおもろさが出たんと違うやろか。ま、それは個人の趣味として。

今回の主役は土田大の軍曹と藤原啓治の大尉。タイプキャスティングのノリで言うなら土田軍曹は実直な兄ちゃんで、藤原大尉は裏で暗躍する二面性のある人…ってとこだろうけど、さてそのイメージをどう使うかしらと思ったらそのまんまだった。土田大のキャラデザイン、ダンゴ鼻にわざわざ赤みを加えてある辺りもう紛らわせようというプランも無かったんだろうな。

上記要素に加え、中井和哉のD機関メンバーを配置してもう一ひねりしてあるのでシリーズものとして連続性が保たれている。キャスト表記見て初めて塩塚記者と草薙が同一人物だと判りました。これ、演出意図としては最後の眼鏡外すシーンで判らせるつもりだったんだろうけど、ワシ鈍くて判んなかった。スタッフロールを見ることで成立するドラマの仕掛けってのも面白いとは思いますが、まあありえんだろうな。