ケロロ/ラグーン

ケロロ軍曹。初っ端はなんでまた今時やねん、の呪いのビデオ話。妙なタイミングですよな。ひょっとして夏だから怪談でご機嫌伺いってことかしら? そういや確かに、「リング」っぽいネタで始まった癖にオチは小泉八雲だしなあ。


部屋奥のドアはただの「絵」で、そんでもって「言わなきゃ判んないから」とそこを開けちゃう軍曹。テメエで勝手な設定を作っといて、その上でそれをぶち壊しちゃうというステキにワケ判んない話運びになかなか惚れる。アホやん。


後半は斎藤千和繋がりかしら、夏美さんが「禁止!」を連発する。ドローンの暴走というネタが藤子的というかドラっぽいというか。暴走の末に自らを否定してしまう、てなオチも楽しい。…つーかまあ、ギロロが毎度の如く生贄にされる話、でも充分なんだけどね。


ブラック・ラグーン6話。ナチもどきのフネに吶喊のレヴィとダッチである。レヴィさんはなんか知らんが気が立っておられる。それは甘ちゃんロックに対する言語化しづらい苛立ちであり、聳え立つクソの如きネオナチのバカ兄さんたちに対して、文字通りブチ撒けられることとなる。


血の海を歩くレヴィの描写は地上波アニメとしてはわりとギリっぽい感じでんな。彼女の暴力の無色さが、却って溢れんばかりの激情を表現してて面白い。このアンバランスはレヴィの「弱さ」なんだろうね。これ以上ないくらいハタ迷惑な弱点だが。


ネオナチもSSの生き残りも、すべてレヴィに内在する矛盾を描き出すためのギミックであったワケですな。目的たる絵画がほぼ純粋なマクガフィンであったことからも良く判る。そう思ってみれば、ナチかぶれさんたちの目を覆わんばかりなIQの低さも合目的的だったといえますねえ。


次回はロックとレヴィの衝突話かな? さて、どうアウフヘーベンされることやら。されないことやら。