コードギアス/地球SOS/ケロロ

コードギアス 反逆のルルーシュ16話。ああ、あのマオが生きていた! ババーン!! の巻。即死じゃねーのかあの被弾はよー、という疑惑を「ブリタニアの医療は世界一ィ」の一言で済ます態度は恐れ入ったし正しいと思った。大時代の作劇ってなァこうじゃなくちゃね。「撃てじゃなく殺せと命令すれば良かったのに」という皮肉も効いてくるというものだ。


全編これ「ありえねーほど作りこまれたデスゲーム」という趣向でご一席お付き合いを願います。サポートになりキーキャラになりと変幻自在なスザクとか、自分ギアスという視聴者の裏をかく大胆なギミックとか、実に練りこまれたシカケ尽くしの脚本でありかなり満腹感。ラストあたり、どっち向かうか判んねーほどの畳みかけは流石ですな。余韻をほとんど残さないぶった切りな終わり方も、今回のドキドキ感によく合ってたと思う。面白かったです。


…んで、密かにミョーなお見合いカップルが出来上がってますが…これも目が離せんなー。しかしシャーリーはこのまま退場なのかしらん。もう一声ありそうな気はしますね。


Project BLUE 地球SOS・4話。海上要塞に囚われのペニーさんとロッタちゃん(と、おっさんと猫)である。救いの飛行機も墜落して絶体絶命なれど、ソコハソレ冒険活劇、敵のUFOを奪えば良いではあーりませんか。このワケ判らんコクピットがまたそそる。なんじゃあの無駄に動くロッドの群れはィ。


その他にも怪ロボットだの超巨大荷電粒子砲だのG型戦略誘導弾搭載潜水艦だの、魅力的なガジェットやシチュエーションには事欠かない話だったけど…うーん、前回に続きイマイチ燃え温度が低かったかな。エピソード一つ々々の描かれ方がおとなしすぎるかも。それでも「こんなに進んだ科学力を持っているのに!」なんてなステキ台詞があったりして、やっぱメロメロではある。


敵宇宙人の姿が一切見えぬまま異質なテクノロジーだらけの島を進む…という、一種異様な緊張感は良かったな。アレだ、RIVENとかにあるような背筋の寒さですよ。って余計判らんか。まいいや。


ケロロ軍曹冥王星のレギュラー落ちニュースでホレ一本…というノリの話にしては、妙に凝った展開で少々ビビる。ビューティフルドリーマー的な円環世界を感じさせる不安感はエエSFテイストですな。てことでやっぱし、の山口宏脚本でした。好っきゃなーおっさん。


冥王星の扱いとかに関してはいくらでもツッコめるとは思うけれど、それはまあヤボというものでしょうね。「忘れ去られる」というキーワードを軸にして、レテ(忘却の川)まで盛り込んでくるのはサーヴィスですな。しかしそれ以上に…冥王星といえば、やっぱ反射衛星砲だよね! それしかないよね! って古! あと、なんで軍曹はタイラントのコスプレしてんの? タママの元ネタは知識なしで判らずでした。


見せ場の多い脚本によく合った派手なアニメーションで良かったでしたな。アクションシーンもいいけど、冒頭のモブもちゃんと動いててゴージャスな感じだった。


冥さんに荒木香恵。あんましセラムンには詳しくないんだけど、折角だから冥王星の人に…と思ったら引退されてるそうで。なるへそ。ワタシ的には未だに「フェリシアの人」ですが。