おそ松さん/ルパン三世

おそ松さん・22話。Aパートは灯油を巡る攻防。寒くてコタツあるいは部屋の中から出たくないのでなんとか他者を使役しようと陰謀をめぐらせる話。こういうときお母んとかの世話焼きキャラが居ればどうとでもなるんだが、ことこのクソブラザーズのようなクソ揃いだとどうしようもなくなる。まあ兄弟持ちにとっては誰しも経験のあることじゃありますまいか。ここまでのエスカレートはともかくとしてね。

にしても、ここで十四松をキッチリクズキャラに仕上げてくる制作陣にはある意味での信頼が置けるものである。そうよね、一旦定着したモノってのはひっくり返したくなるよねギャグとしてね。また、普段がイノセント気味である彼だけに、登場人物と視聴者含めてその落差が効果的なネタとなる。…怖いよ! 十四松さん!

後半はダヨーン体内にある謎のダヨーン王国の話。今更だがこのおっさんは人間として設定されてない、ワイルドカードに近い存在だな。それでフツーに居酒屋で酔っ払ったりする辺りがかわいい、んだか何なんだか。あとお兄ちゃん組と弟組にスパッと分かれた話ってのもあまり無かった気がする。それこそあのぐだぐだコメンタリくらいでしょうか? 兄ちゃん三人でゲスい酒呑んでる仲良ささがゲスくもあったかそうでよろしい。

あらゆるダヨーン族を飛田展男、ヒロインのダヨーン娘に遠藤綾。みな芸達者ねえ。

ルパン三世・23話。現代に蘇ったダビンチは、当時存在していなかったテクノロジーもてこの世をリデザインしようとしている。その為にはまず人。心理一芸入試をイタリア人全員の精神に仕掛け、自分の眼鏡にかなう人材を徴用する…のだが、その試験に落ちた者はレオさんの精神テンプレで人格を上書きされてしまう、と。ルパンたちはともかくとして、レベッカがそうなっちゃったのでさあどうしましょ、という話。

全方位の天才として、一応は負けたものの次元や五右エ門の得意分野でいい勝負をするダビンチは流石と言えようか。にしても不二子さん、今回はカードによるコンゲームで勝負してたようですが、これ原作マンガだったら間違いなく房中術で勝負してたでしょうな! ダビンチさんもそういうの得意そうだしね! 中の人的にもね!

どうやら物語の根幹っぽい話の前編であり、ルパンはこの難局をどう切り抜けるか、ってとこですかね。まあダビンチ側が邪悪というよりは度を越した救世主というかマッドサイエンティストってな雰囲気なので、彼を調伏させるようなロジックが出てくればなんとかなりそうな気もしますが。あと次回予告、ルパンの表情といい巨大歯車上という舞台設定といい、なんかまたカリ城っぽい雰囲気だな。