言わば象徴としての効果音

●確かとり・みきの「ポリタン」だったと思う。マンガ冒頭で港のシーンが映り「ぼーっ」「ぽんぽんぽんぽん」「きゅるるっきゅるるっ」と港的な効果音がするのだが、次のコマでレギュラーキャラ三人がそれぞれぼーっとし、腹鼓を叩き、空腹で腹が鳴ってる効果音でした、というギャグがあった。他の音はともかく「ぼーっとする」という擬態語についてはこれ、仮に映像化する(仮にだよ仮に)としたら難しいことで、マンガならではのギャグだなーと思ったことだ。

んでちょっと気になってたのが、ぼーっという霧笛とぽんぽんぽんの焼玉機関の音は判るけど、最後のきゅるる音って何なんだろうなと思ったのだ。以前検索した時はあんまりはっきりしなかったのだが(TVなどのウソ効果音ではないか、という記述もあった)、どうやらこれは小型船向けの警戒汽笛のようですな。Steam Sirenで動画検索するとほぼそれっぽい音が引っかかる。焼玉機関の音ともどもここ数十年は聞かれなくなった音のようで、それだけ古くからの映像・音響イメージってのは(それが一般の人にそれほど馴染みがないものであるほど)印象の変更が遅いんだなと思ったことです。…この辺は創作物中では未だにジジイキャラが「〜じゃよ」とか喋ってるのと似てるかもしれない。