野崎くん

月刊少女野崎くん・最終話。前半は出し遅れの証文のようなバレンタイン話。初っ端のクラスメートたちのとこ、ちよちゃんは割と開けっぴろげにバレンタインチョコの話とかできるような関係性なんだね。その後の鹿島・瀬尾・ちよちゃん三人トリオんとこもそうだけど、みんなサラッとした仲のよさが横溢しててよろしい。

後半は夏祭りの花火大会を舞台に、レギュラーメンバーを有機的にクロスさせた上で最後を主役二人でシメるという、なかなか王道な最終回イヴェントである。原作読んで無いから判らんが、この最終話Bパートへ向けての全体構成は相当に上手いこと作ってあって、物語構造と登場人物のエモーションの高まりをキレイに並列させてる手腕は確かですわな。第1話からの呼応を含めたこの辺、見ててかなり感心してしまった。…あと今回、ちよちゃんのかんたんフェイスが多用されてて妙にかわいかった。それもラストの「ちょいマジ」なシーンとの対比効果を上げるため…ってのは穿ちすぎですかね。

●総評。厳密にはそーじゃないけど基本的には少女マンガベースの作品であり、ワシはどっちかっつーとそんな得意じゃないジャンルなんだけど、でもこれは口当たりよくて軽い食感の話で面白かったな。ちょっとメタ視線のギャグマンガってことで、俯瞰した立場から構造を見ることができるという距離感がいいのかもしれない。おっさんになってくると、ゴッテリとした濃い味付けの他ジャンル作品を見ると、賞賛も感動もするけど疲れっちゃうからねえ…なさけないことに。

そしてそのコメディ要素を確実に演じ上げるキャストですな。主役二名を含め、誰もみなカッチリとその場所にはまって見事な配役ぶりであった。ちよちゃん役の小澤亜李さんはこの作品で知ったのだが、単純にカワイイ声でもないどこか破調の雰囲気と達者な演技力でとても印象に残ったことだ。検索してみると22歳ですのね。これからやなあ。あと一人挙げるなら鹿島くんかねえ。ああいう王子さまタイプのお嬢さん役を、中原麻衣がやるってのは結構意外でした。スタッフロール見るまで気付かなかったよ。

えー、さて。どうやら原作はもうちょっと溜まってないようで、すぐに二期だの何だのという状況ではないようだが、もし出るならなるべく見させていただきたいなあと思う。その日まで楽しみに。ええ。