だがしかし/昭和元禄落語心中/オルフェンズ

●だがしかし・2話。前半はきなこ棒とかなまいきビールとか、後半はフエラムネとかメンコとか。この中で知ってるっちうか喰ったことあるのはフエラムネくらい(メンコはともかく)だが、話聞いてるときなこ棒なども喰ってみたくなる。一応ネタ優先であり企業側主導ではないという体裁だし、そこまでがっついてない雰囲気もまた確かだしね。いい販促アニメだなと思う。

もうちょっとテンポ良くというか、ガチャガチャっとしたそれこそ駄菓子的雰囲気があったほうがいいんじゃないかってのは引き続き思う。一回三話構成くらいでもいいんじゃないかな、とかね。駄菓子ガンダムの、駄菓子側要素が妙に凝ってたのは良かったですけれども。駄菓子専用の作画監督とかアドバイザーとか居るのかしらん。…あとほたるさんが「子供」とか「同世代」とか、ご本人含めてみんなそういう認識なのが少々意外だった。てっきりそこそこエエ歳の人が大人気ないことしてる、って状況なのかと…。すんません。

昭和元禄落語心中・2話。時代は遡り、当代八雲が止むに止まれぬ事情にて落語家となった経緯と、彼のフォイルであり彼がフォイルでもある破天荒な男・助六との話。見た目も性格も芸風も正反対の二人だが、それだけに近しく感ずるところもあるのだろう。今回は八雲…当時は菊比古が初高座でしょっぱいことになり、反対に助六(初太郎)がそれを吹っ飛ばすような高座を見せ付けるところまで。この「あてつけ」は純粋に菊比古にカツを入れるためのものであり、やっぱ仲ええんやなーって感じがいたすところでもあるのだが…さて。次回登場らしきみよ吉さんが彼ら二人にどんな影響を及ぼすか、ってとこですね。

とにかく菊比古の初高座、だだっスベりの「子ほめ」を延々と…それもその「イケてなさ」をじっくり丁寧に描写するというのが今回のキモだという、アニメマンガ見渡してもこれほど辛い見せ場もないだろーなーって感じではある。いやホンマ、この平板な様相ってものすごく思い当たる節があるというか、何らかの形で演技や演劇をちょろっとでもやったことある人間ならばすっげえ判る痛みじゃなかろうか。それをもう、アニメの技量あれこれフルに使って画面上で再現してお出しするという、…意地が悪いなあ! たまりまへんわ。

後年の助六となる兄ちゃんに山寺宏一、次回登場に林原めぐみ。これに石田彰関智一…ってこれ20年前だよもうちょっと言やァEVAだよなあ、すげえなあと思いつつキャスト見たらあと小林優子伊藤美紀が居た。うーんいろいろ参りました、ぐうの音も出ません。あとガキ時代の助六をやってるこまっしゃくれた声って誰だろと思ったら本職の人(立川こはる)だった。詳しく存じ上げないのですけれども、落語部分もさりながら通常芝居がすっげえ自然で、普通に「子役やってる声優声」として違和感ないのに感心した。落語の素養っていろんな方向に通じるものがあるのだよねえ。

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・15話。コロニーの人々は今こそ我らで革命だ! とまあそんな怪気炎。自滅の道を進んでゆく彼らを止めることはできそうもないが、その為に必要(と彼らが考えている)なクーデリアの身柄が危ないとなればそれは鉄華団としてなんとかせんならんワケではある。ビスケットとその兄も運命の渦に巻き込んだ上で、渦の中心にてアトラちゃんは叫ぶのである。そう、私がクーデリアさんです! と。

てなワケで、一つの事件をお題としてあっちゃこっちゃで人間が錯綜する話。波風も立たなければクーデリアは首尾よく死に、ギャラルホルンとあのおっさんの思惑通りになっていたとこであろうけれど、しかしフミタンに情が湧いちゃったのでそうもいかなくなった。次回のサブタイがご本人の名前になってるし、こりゃいよいよ退場フラグの線が濃厚だなあ。もしそうなっちゃったらクーデリアにとっては何らかの大きな心的契機になりそうであるが…ま、次回待ちやな。

事件の裏側で暗躍してるようであんましてない気もする謎の「仮面の男」、お声がおそ松さんなので正体はバレバレではあるが言動と外見がかなり吹っ切れているのでなんか面白い。だって一発目が「大人にはなりきれないものだな」ですもんね。どこぞの赤っぽい人みたいなこと言いやがってさあ。あとその、幻魔大戦のベガみたいな目玉バイザーは何なんでしょう。かっこいいからか? そうなのか? …これ、デザイン会議のとき盛り上がっただろうなあ…。