血界戦線/攻殻機動隊

血界戦線・7話。いつものごとく前と後ろにホワイトさんとレオの話を置いて本編をサンドイッチにする形式。先週、自称「ブラック」さんとは兄弟であり同一人物ではないってことが(一応)描写され、今回はブラックさんの方にちょっとしたサイコキネシス能力があることが示される。普通ならジャジャーンSEの一つでも付けて供されるようなネタなんだけど、ことこの街この住人たちにあっては「へえそりゃすごい、初めて見たよ」程度のことなんだなあ。…でもまあ、絶望王モードとなるとやっぱり一筋縄ではいかねー事情もあるようで。そらまあそうだろうけどねえ。

えー、で本編はクラウスの旦那の担当回。ザップさんのチンピラ行動の犠牲(?)によって何故か地下闘技場で拳闘大会をやらかすハメになった旦那である。並み居る怪物をばったばったとなぎ倒し、状況を気に入ったラスボスの闘技場オーナーと戦ってたら実はこの人血族でありました、というね。その後の事はハッキリ描かれないまま終わったけど、多分あのオーナーさんは割と平和的にどっかいっちゃったんじゃないだろうか。格は段違いだが、あのゲーム好き顔役と同じような「この世界を楽しめれば無茶はせんよ」ってタイプだった、のだろうな。

オーナー・オズマルドに立木文彦、司会者さんに高木渉、爽やか拳闘士さんに高橋広樹、と毎度ながら「キャスティング好き勝手やってやがんなあ」という豪華メンツ。格闘イヴェントの主に立木のおっさんってのはやっぱそういうこと、だよね。

攻殻機動隊 ARISE・7話。水企業の久川綾さんやホヅミ大佐がご存命で暗躍ヅラをさらしてはるってことは…あの事件のもうちょっと前ってこってすな。あるテロ事件に関わり伝説のハッカーファイアスターターの存在が疑われ、刑事が一人不可解な死を遂げたことでトグサさんが出張り、そしてそれらは上記の黒幕さんっぽい人たちに繋がってゆく…それも少佐の新たな恋人を介して、である。

てことで水とテロと人魚の脚の話。イケメン兄ちゃん抱き込んでやることやってる少佐ってのは原作っぽいっすね。行為の最中に電脳に入り込んでぶん殴られる(自分のこぶしで)バトーさん、ってのも本歌取りである。ま、あの時にはレズのちょねちょねだったんですがね。流石にテレビアニメで「ナメクジの交尾」は無理かもしれんしな。

今回の話ではやはりトグサさんの特異性ですわな。一人だけほぼ生身で泥臭い捜査をする、という少佐配下となる人員の中では異質な男。今回のマクガフィン義体の足ってのは「足で稼ぐ捜査」という刑事モノの地口かなにかだろうか。そしてやっぱり不真面目にもほどがあるサイトーさんのぐうたらっぷりは健在。この兄ちゃん、ずっとこんなんか? おもろいからいいけどさ。