攻殻機動隊

攻殻機動隊 ARISE・6話。ソガ大佐事件・その決着。黒幕は裏でいろいろやってて尻に火が付きかけてた背広組上層部であり、それにソガ大佐が反抗するに至ったところで意外な伏兵…暴走した戦略AIが彩りを添える、という話。歴代攻殻機動隊としての流れを意識してか、やはり過去の作品群からの要素をちょいちょいと持ってきてるんすな。見た目ならソガと少佐が水面はさんで上下に居るシーンや交通規制の為のブロッケード、ネタで言うならAIとゴーストという主題がそうやね。

話のスジはそれとして、その中身の殆どがのちの9課メンツによる派手なドンパチ合戦というなかなかアクション過多な回。常識離れした体術と判断力、電脳をはじめとしたテクノロジーを利用し利用される戦術、刻々変わるセッティングとその対応…という、攻殻らしいアクションってのを相当意識して構築してある。また(ホンマにどうなのかはともかく)見ててプロ同士っぽいガチ感があってよろしいね。そん中でもサイトーさん、引き続きのチンピラ兄ちゃん具合がなんか突出しておもろいな! 上でシリーズの連続性について言うたけど、このキャラがゆくゆくはSACの大川透になるのか…いやまあ実際のところはパラレルだろうけどね。待てよ、押井映画ならチョイ役程度しか出てきてないし、そっちならアリかも。無いかも。

てことで、割と先が思いやられる状況ながら、9課としての面子がだいたい揃ってきたってとこですね。あと残るはある意味シリーズの主役ともいえるトグサさんですが…ああ、次回は彼の担当回っぽいな。バトルジャンキーっぽい野郎(とメスゴリラ)ばっかな粉の中にあって、対照的なフツー男っちうトグサさんのキャラはとてもいいけど、その辺もうちょっと掘り下げられるってのは面白そう。楽しみに。