攻殻機動隊

攻殻機動隊ARISE・2話。もううざってーのでとりあえずこのタイトルで行きます。えー、本編は謎のハッカースケアクロウとエマさんについての決着話。陸軍情報部と501機関という、まあめんどくさいことこの上ない二つの組織にてそれぞれ生まれたハッカーさん二人。かたやカカシ、かたやブリキ。自我が失われてゆくという悲劇に対し、それぞれ電脳補助とゴーストハックによってリカバリしようとするも結局力及ばず消えてゆかねばならない者たちである。全てのものを捨て、それこそゴーストを捨ててまで生きようとする彼らの存在は情報部にとって目障りであり、「政治的ジョーク」としてあっちこっちで爆発したりして喜劇的悲劇を誘発する…っちうね。

相変わらずロジックが先に立ったゴチャゴチャした話だけど、細かい所はとりあえずとして、目先で判りやすい「目標物」をちゃんと置いといてくれてんので楽しく見る分には割と問題ない。そうした主体の一つは今回「悪役」としてのホヅミ大佐だけど、暗躍の果てに逃亡失敗で病院にてぐるぐる巻き、という結末がそこはかとなくマヌケっぽい絵面でちょっとおもしろかった。表情の無い機械義体だってのが余計にねえ。あとエピローグ、妻子持ちのトグサと少佐バトーのメイン二人以外のヤローども、一つ部屋でクリスマスやってんのがもう微笑ましすぎて笑ってしまった。ハードボイルドだな! な!

今回もまた過去の攻殻オマージュがそこここにあって、やっぱこれなんかのノルマなんでしょうかね。エマさんが拘束されてる辺りは原作マンガというよりは映画の人形使いだし、思考戦車をこじ開けるシーンも何度目だって程だし。少佐が「やっぱ物理ダイビング止めた」ってとこで続くになったけど、これはそのまま映画に繋がるってことなんかな。パラレルじゃなくてさ。