アルドノアゼロ/レコンギスタ

アルドノア・ゼロ・16話。視点を一旦移し、お久しぶりのマリト大尉とユキねーさんについてのお話。しばらく画面に出てきてなかったから何か大きな事故でもあったのかと思ったが、当然なものとしての少々複雑な感情はあるよという程度で割とお元気な状況であるのはまあ、善哉。敵カタフラクトの襲撃になんとか対処するという、ちゃんと経験と熟練のあるとこを見せて下さるのだが、それでもエエトコはイナホさんに譲っちゃうって辺りがおやさしい、ってェかイナホさんの主人公補正でんな。

やってきた軌道騎士の人はマズールカ卿というらしい。あのイヤゴト言いコンビに唆されてやってきたり、戦いたくはないし恨みもないがしかたないとか言うてたり、キャラデザインも相俟ってどこか甘ちゃんな雰囲気のお兄さんですな。撃破はされたがどうやら生きて虜囚となっちゃったようだから、これは何らかの情報源とでもなる役割なのかしら。…このカタフラクトは重力勾配を形成して自身の周囲に竜巻を作るという一芸持ち。重力制御ならもっといろいろできるやろとか思うが、限定的な一芸として能力を行使するってのがカタフラクトの機能、というか制約でもあるのかもしれん。「過流を作る敵なら上から攻めろ!」ってのァまあ、昭和時代からのお約束よね。

スレインさんは火星にて着々と地位を固めつつあるようで。ここまで成り上がりとして順調ってことは、最終的にはそれも泡沫ですよってなちゃぶ台返しの伏線か、あるいはさて。先週キッチリ弑逆したとは言え、どうやらザーツバルムの大川卿は彼の中である一定の存在感を持ち続けているようだが、これも何らかのシコミバラシのネタかしらねえ。

Gのレコンギスタ・19話。宇宙に居るとやっぱ体が鈍りますし健康にも問題でますよね、ってことで2001年オマージュっぽい感じでの運動風景からスタート。クレセントシップの外周部、あのワイヤみたいな線ってあれ、平気で中に人が走れるくらい太いもんだったのね…って、つまりそれくらいあの船はデカいってこった。劇中でも「あそこまで1?あるのか」とか言うてたしねえ。ま、本気で遠近感の喪失を描写するならもっとキッツいコントラストであるべきなんだろうけど、そこはまあ雰囲気と判りやすさ優先で。

てことで、モヤモヤをぶつけるために金星に来たらなんか手洗い歓迎を受けたご一統の巻。どうも金星サイドも一枚岩じゃないようで、血の気の多い三人とメカの来襲である。あの何だ、ジロットですか? もういかにも富野監督が好きそうな異形メカがいいねえ…古の水泳部MSを思い出すよ。また乗ってる面々も個性的で良し。あの筋肉ねーさん、名前がチッカラ・デュアル…パワー二倍ってことかしらん。小清水はすげえ小清水でした。

今回は全体的に作画よろしかったっすね、と思ったら吉田健一だった。特に冒頭のランニングシーン辺りは細かい動きも含めて「お、いいねえ」って感じである。走り終わって寝っ転がってるノレドさんの仕草とか、人体の重みやら何やらが感じられますね。あと艦長のでっかい太鼓腹はとても親近感がわきます。生活習慣病に留意なさい。ワシもな!