アルドノアゼロ

アルドノア・ゼロ・15話。スレインさんを取り巻く状況は刻々と変わる…いや、スレインさん自身で変化させている。「これからは私たちの時代だ」と述べる彼の意志は、まさにその変化そのものであろう。てことで、スレインさんをかばったり親子の契りを結んだりして「あ、なんか死にそうなフラグ」とか思ってたらすぐ死んだザーツバルム卿のお話。いや卿がメインのアニメじゃないんですが、まァ今回くらいはええじゃろ。ね。

どうもふわっふわしてて体面が先に立ちがちな火星の人の中にあって、かなり強固な意志を持っておられたザーツバルム卿。彼はその強い意志によって姫を撃ち、スレインに殺されそこなった上で改めてスレインに殺される。持ち上げといて(ちょっとだけ別の場所に)落っことすという意地の悪い展開だけど、それでも彼は「悪くない」と云。多分スレインさんの内に、卿と同じくらいの強い意志が形成されているのをうれしく思ったりしたからでもあろうかな。

卿の死をのし上がりのステップとして利用するスレインさんの図は、自ら手を汚し暗い影をもまとう主人公として判りやすい構図ではあるけれど、ううん…どうだろね。あのヘッポコ貴族コンビのようなヤローどもからすると「すり寄る相手をことごとく不幸にする忌むべき地球人」みたいに見えるんと違うやろかしら。悪口雑言のネタだよな。

一方の主人公たるイナホさんは今んとこ、それほど大きな事件は無い。カームさんの言葉で今頃気付いたが、片目をささげて知識を得たってことでイナホさんにはオーディンが象徴されてたのね。なるへそ。となるとスレインさんは何なのか。ロキ辺り? あと冒頭、割と真面目なお話をしつつチェスも同時にこなすというアレ、実に中二的なカッチョ良さの表現でニヤついてしまった。おもろいなお前ら。