テクノロジー妖怪・照明瞬かせ

●職場にモニタがあって外部通路とかを見ることができる。こないだ上司の人がある映像を見咎めて「おお? あの壁んとこヘンじゃない?」と指を指す。見れば壁面の装飾的な照明が、5秒に1回ほどゆーっくり点滅している。照明の故障にしてもおかしな状況で、知らん人が見ればそういう演出の照明機器に思えるだろう状況である。

「これは多分、アレちゃいますかね。照明の瞬きとモニタ画面のリフレッシュレートが微妙な比になってて、見かけ上点滅してるように見えるヤツ」「何だよソレ判るように話せ」「回転するプロペラの動画とかで一見逆回転してるように見えるアレやな」「あー何となく判った。ちょっと現場行って確認してこい」実物を見ると一切点滅していない。他に原因も思い当たらないので多分それだろう、ってことになった。

扇風機や自動車タイヤなんかではよく見るけど、こういう「モニタ上の照明」ってなあんまり思いもしないコースからボールが来るとちょっと面白い。…この手のネタって何か名称付いてんですかね。微妙に位相の異なる二つの周期性を重ねたら奇妙な出力が得られる、みたいな。「重力に逆行する水滴」とか「妙な形に歪むプロペラ」とか。モアレ…とはちょっと違うか。