蟲師

蟲師 続章・7話。旅装束の女は雨を予言し、そして去ってゆかねばならない。彼女はかつて「逃げない逃げ水」に憑かれ、それより身の周囲に雨をもたらす者となってしまった。一つ所に留まっていては降雨水害を引き起こしてしまう…。要するに蟲ベースの強力な雨女さん、っちうワケやね。

蟲を寄せちゃうギンコさんとちょいと似たような境遇ではあるが、でも元に戻る兆しもあるし、モノが雨だからねえ。作品中では結構悲惨な描かれ方してるけど、まァいろいろやりようはあるだろうな。筒井康隆富豪刑事」で、泣き出した女性に対して「渇水期の用水路にでも立たせときゃいい」とかひどいこと言うシーンがあったけど、あれをふと思い出したりした。そうなあ、砂漠の緑化事業には打ってつけの人材じゃなかろか。あるいは逆に、熱帯雨林辺りのずうっと雨降ってるとこに行けば目立たないかもしれん。…結構酷いこと言うてんな、ワシ。

今回もいちいち細かく動く絵ですげえわな。人物の立居振舞いもそうだし、あの蟲逃げ水がすうっと体に吸い込まれてゆく辺りの、ぞぞっと来るような作画は流石である。あと何だ、ゲストキャラのテルさんのキャストが日笠陽子ねーさんなのは、一種のシャレ…だろうなあこれ。考えてみれば雨女役のキャストとして一番おもろい名前となると、日笠さんがもうベストだわ。…あとは雨宮天さんとかくらいかしら。