弱虫ペダル/ガリレイ/サムライ

弱虫ペダル・11話。インタハイ予選にて先輩方が頑張る話。なんで一年のワシら呼ばれへんかってん、ちうたら他校への情報をセーブするためとかや。それは割と物語上の都合っぽい感じはするが、まあそれはよろし。一応圧倒的な力量で勝利をもぎ取る三年たち、主に田所っちの描写がメインなんだけど、ちと演出が薄かったかなという気はする。やたらと巨大なシルエットだったり目の前に線路が敷設され機関車が走りだしたりと、オーバーでバカバカしい道具立てはいいんだけどね…何でしょう、今ひとつケレンとハッタリが不足してたっちうか、絵柄の割に淡々と過ぎちゃったというか。

まあメインのドラマはこれからであり、今回は単なる予選ですからそこまで盛り上げてもしゃあないってところはあるかもしれん。それよりも他校の人々についてのネタが興味深かった感じだろうか。いろいろ出てたけど基本、ハコガクと京伏の二校だけなんですけどね。ちうか御堂筋くん、絵柄もともかく登場シーンのテーマ曲がほぼホラーやな。うーん、キモい! キモいでェ。

お身内さんのキャラと言えば、杉元さんが根はかなりエエ子っぽい雰囲気なのがここで出てきてよろしいな。基本スネ夫なんだけど、鳴子さんが落ち込んでるように見えたらいろいろ元気付けようとする(でも自慢)し。あとは今泉さん、アンタしっかりラブ★ヒメにハマってますがな。「合宿か…頑張らないとな!」じゃありません。

ガリレイドンナ・10話。時をかけるホヅキさんの後編。ご先祖のガリレオさんとの共同作業、つっても人力飛行機作りなんですが、これを通じていろいろと知ったり思ったりホレたりするほっちびちゃんである。最後のフライトにて、あのスケッチにあるラブレターが実は自分のことであったと知る展開はまあ定番ですが、テッキー同士のちとオクテな交流ってのはワシ割と好物でもあるのでまあよろし。ま、少なくともガリレオさんはこの後別のお嬢さんと結婚するんですけどね当然ながら。じゃねーと子孫も生まれねーしな!

いろいろあってやっと現代に戻ってきたのですが、そういやミサイル直撃の瞬間だっけ、その辺りの対策もなんかしてたのかなと思ったら何もなし。結局空賊のおっさんが騎兵隊役で救ってくれたので良かったけど、これってヘタしたらそのまんま死んでたりしたよねえ。ここらへん、ちょいちょいと脚本いじってガリレオとホヅキさんが限定的なシールドでも作って持ってきたことにしといても良かったんと違うやろか。いいけど。

巨大な雲の中に凧のような飛行機械で突っ込んでゆく若い男女ってことで、何か妙にラピュタっぽい絵面だったけど意識してたりするのかしら。あとこのちょい前辺りからの告白シーン、梶さんの少年的演技がなかなか堂に入っててよろしかった。あんまり言いつけてない愛情表現を訥々ともらす、ああいう繊細演技上手いよね。

サムライフラメンコ・10話。囚われのダイヤさんの覚悟は弱かった。それはサファイアさんよりも、フラメンコよりも、当然トーチャーにも及ばない遊びの正義であった。実際「脇役」であった彼女を、そのボロボロの声とともにエンディングに歌わせるというのは、ある意味での優しさであり主役扱いでもあるよなあ。まだまだ続く物語の中、今割と気になってんのがダイヤさんがこれからどーなるんだろうってこってすね。落ち込むのか再起するのか、…まさかまた元の木阿弥ってことはないだろうけど、それはそれで面白いか。まいいや。

てことでトーチャーとのラストバトル、その決着。悪に魅せられ悪によって世界を救おうとするトーチャーの本気度合いに一歩も譲らない、ハザマさんの覚悟もなかなかよろしい。指潰したり自ら腕切り落としたりと結構エグい描写がちょいちょい挟まれてきてて、悪のアジトやロケット発射台などの定番特撮風景と妙なギャップを見せてますねえ。生々しさが強調されてるというか…でも、胸にエモノがぶっささったままのトーチャーさん見つつフツーに会話してるハザマ/ゴトーコンビってのもなんかシュールだ。ちょっとビビれよゴトーさん。

さて。トーチャーは斃れハザマさんは正体を明かし、このアークは一応一区切りってとこでしょうけど…問題は劇中でも言うてたとおり、何がトーチャーにここまでの技術とパワーをもたらしたかってとこやろな。裏に真の悪、だかなんだかが居るのはほぼ間違いなかろう。それは現在の地球上のものではないってな情報もあったけど…ふむ、改めて夢オチの可能性まで含めなきゃいかんような気もしてきたよ。