キルラキル

キルラキル・6話。まずは四天王先鋒、猿投山さんとの戦いである。言うなれば最初の中ボスってことでまあカマセっぽくならなきゃエエけどね、とか思ったりもしたが流石は本作。剣道モチーフのロボに変形するのもエエ感じだが、まずそのアクションだけでなくかなり濃厚な成長譚(それも敵の!)となってんのが割と感心する。

つーか何だ、30分枠アニメの1話分で「成長譚」をやらかすってのがまずスゲエんだけどな。無類の視力を有し相手を圧倒するもそれゆえに足元をすくわれて敗北、って辺りで普通1話2話使うところをAパートで完了し、残るBパートではその「目」をツブしてパワーアップ、リューコさんを事実上の敗走にまで追い込む。…こんなもん、ほぼ主人公のやるこっちゃでェ。

上記のとおりかなりギチギチに詰め込んだテンポの速い展開なのだが、似たようなスタッフでの前作グレンラガンの時に感じたような「もうちょっと余裕持って語ればいいのに」という残念さをあまり感じないのは何でだろうな。個人的な嗜好になるが、本作の場合は描きたい、語りたいという前のめり加減が感じられる、とにかく製作者側のがっついた意欲が隠れも無く露出しているのが好感触なのかもしれない。あー、そこまで好きならしょうがないよね、という。

ま、そういう本筋はともかく、前半部分のちまちました描写のおもろさも充実しててよろしございました。モノのたとえに己が乳首光らせて解説するワケ判んないミキスギ先生とか、何か物言うたびにマスクをパカパカ開閉してる犬牟田さんとか。いいからもうそれ開いとけよ! …ちうてたら何かこれも伏線だったりしたらこえーな。

顔見世程度に登場のサツキ様のお母んにパクロミ姐さん。うん、こら強いだろーなーって感じの押し出しでなかなかよろし。