キルラキル

キルラキル・11話。前半でののんさんとのバトル、そして後半はいよいよ四天王最後・猿投山さんと対戦…とはならない。ま、あの予告および事前の(あからさまな)盛り上がりを見れば、謎の女性針目ヌイさんが介入してくるってのは想像できましたけれども…ここまで見事な「事前にアナウンスされていた強者を一瞬で排除することで新キャラの強さを見せる」っちうパターンとはね。その上正体はラギョウお母様の下っ端であり、極制服をものともしない存在であり、さらに自己申告ながらリューコちゃんの仇であることまで明かすという大盤振る舞い。最後のデータはまだ引っくり返る可能性はありますがね。それを受けての今回ヒキのリューコちゃんの激情表情が満点。

てことで、前半の結構気合入ったバトルの余韻にそのまま新展開をぶつけてくる、毎度ながらの贅沢な構成。ののんさんは結局敗退してはしまうのだけれど、アクションもバトルも熱量が高くてショボい試合には見せないパワーが感じられてよし。初っ端からムチャにパカパカと動く作画、やたら線の太い背動、ハネまくるエフェクトと今石監督らしい絵でとても満足ですし。クライマックスシーンも、主人公が魅せるところでヴォーカル曲がかかるというお約束をそのままギミックに組み込み、カタルシスに繋げている演出が上手いわ。

お母ん一派の介入により、今までのリューコ/サツキ様世界にちゃんと「子供の世界」っぽい弱さを付与できている演出もエエと思う。ああ、こりゃ一筋縄ではいかん相手やな、っちうね。んで謎の女ヌイさんですが、ラギョウ母さんのところのクチュリエ…デザイナー、縫製師ですか。田村ゆかりのあざとい声優演技ってのは最近減少気味だったが、やっぱハマるわね。でもゲス声にもなるんやろなこれから多分。あと相変わらずガマ先輩のちょっとズレたエエ人ぶりが際立ってて、マコちゃんの相方として充分な存在感であります。