キルラキル

キルラキル・7話。リューコさんによる喧嘩部旗揚げ、快進撃に伴う満艦飾一家の地位向上、そして堕落。敵のシステムに乗っかったことで、内部から喰い破るつもりがあっさりとり込まれてしまっているご一統であるが、しかァしそれで終わるリューコちゃんではない…いや、今回に限ってはそんな主役的存在はマコちゃんである。彼女が直面する「戦い」とは一体どのようなものなのか…っちうね。

相変わらずのもったいぶらなさというか、やりたいことをさっさとやらかしちゃう作品ではありますな。いつかそのうちやるだろうなと思っていた「マコとリューコの対立」および「マコの極制服着用」というネタをこのタイミングでやっちゃうんだもんねえ。…社会的(学校内的)ヒエラルキーが上がるにつれてどんどんと堕落してゆく満艦飾一家ですが、いつものマンガ的カリカチュアのおかげで人間性の喪失描写がかなり薄ら寒く描かれててなんか怖いものがあったよ。変化してゆく満艦飾一家とついていけてないリューコちゃんの対比が上手い、というか何というか。ついでの副次効果として、めっちゃかっこいい堀内賢雄のお声が聞けるという特典はありましたがね。さすがケンユウオフィス代表…つってそんなおっさんにあのバカオヤジやらせてるのが贅沢なんですけども。

ラストの夕日の殴り合いを経て復活する満艦飾マコさん。一見サツキ様の思惑を打ち破ったように見えて、実はその勝利もサツキ様の掌上にありましたという結末。しかしその目的としての「学園の膿を出す」という言動から見て、やっぱサツキ様の本質的な対立者はリューコさんとは別にある…二人は真の敵同士ではない、んだろうなあ。それはあのパクロミお母んと関わりのあることだろうか。ま、それは先の話。

コメディながら庶民的人情モノっぽいテイストもあった今回ですが、アクションに関しては如例にしてエエ具合にてんこ盛り。特にクライマックスのタイマンバトルは、いちいち爆発やエフェクトがセンス良くてたまらんかった。遠方の爆発にスッと消える手前の煙とか、いいよねえ。