弱虫ペダル/ガリレイ/サムライ

弱虫ペダル・5話。前半は鳴子さんの後押しもあって自転車部に入るまで、後半は入部早速新人レース開始まで。あと今後の展開に必要な各キャラ、先輩三人衆とかハコガクさんとかを顔見世する。ついでに杉本クンも…ってまあ、彼が真にメインステージに出てくるのは相当先であり、このアニメではやらんだろうけどね。今の時点では単なるスネオキャラである。ま、それはそれでよし。

前半の「本来の舞台への招待」というパートはやはり、他者との親和性が高い鳴子さんあってこその流れではあるな。前回の感想とも重なるけど、団体競技での同胞的要素を持ってくるには今泉さんではちと荷が克っちゃうところがあるしね。レースの楽しさを語るのに、いちいち動きや表情がオーバーに動き回る鳴子さんのシーンがいい。ああ、この人には裏表がないんだな、とそういうキャラがよく判る。…キャラが判るっちゃァ今回のヒキよね。アニメの台詞を引用しながら初心者には難しいローラーをイッパツで乗りこなす小野田クン…固着性の高いオタにして自転車の申し子という、なんかアレなキャラが一目で判るようになっております。

連名ながら作監に湖川さんの名がある。相変わらずコンスタントにいろんなとこでシゴトされるヴェテランやなあ。言われてみればハコガク取材の記者さんとか、ちょっとリアルなタッチだったような気がするが、そこら辺が湖川さんの要素かどうかはよく判らない。あとコンテが田中良。こちらも作画してくれたらおもろかったなーとか思ってしまった。あとあとCパートのヒメアニメ、お付きの小動物は諏訪部声なのか…。なんか裏切りそうな気がした。

ガリレイドンナ・4話。ガリレオのスケッチ探して女旅。ここにあるやろとやってきたら造成されてて、そこには医療機器の発明家がホームレスとして住んでました…というお話。これ一つで手術もオッケーという万能医療メカという発想もそうだけど、結局開発されなかったそのメカを何故かホヅキちゃんは知っていて、かつその開発者はホームレスになりながらもそのまま持ってたとか、そしてついでに件のスケッチを食事マットに使ってたとか、相変わらず「昔のジュヴナイルSF」みたいなノリの古さは健在やなあ。医療技師のおっさんの初登場シーン、いきなしホヅキさんの足を掴んでホヅキさんにケリを入れられてて、そのまんまOPに切り替わるという演出がなんかシュールで面白かった。ホッチビちゃんも謝りながら蹴るんじゃありません。面白いから。

今回の物語的メインはカヅキさんの心情について。どうも周りのノリと馴染めず、勝手にみんなワイワイやってることに疎外感を覚えてしまうという気持ちは割と判る。一応これはお話ですんで、そのうち彼女も自分の立ち位置を見つけることはできるだろうし、その辺が救いではありますがね。にしてもちょっと展開を詰め込んだ風情であって、カヅキさんの意志の発露や発言あたりの演出にちょっと余裕が無かったのは残念。あと金魚の人は折角のAIなんだからもう少し判りやすく戦闘フォローしてあげて下さい。でも戦闘モードに変形してくれたので割と許す。ああいうの弱いんよね、ワシ。

サムライフラメンコ・4話。ハザマさんの自警団活動は継続しているが、調子に乗ってマジでめんどうなエリアに乗り込んだらあっさり返り討ち、ワルモンのアジトに幽閉されて絶体絶命である。まそらいつかはそうなるよなあという話だが、このピンチに警官装備でゴトーさんが来るか、はたまた結構エエカゲンな大人に見えてそうでもないよ、とカナメのおっさんが来るか…と思ったらなんかヘンなアイドル来た。えー!? という話。

魔法少女コスプレにピンクのハマー(初心者マーク付き)というチョイスがかなり強烈な、フラメンコガールさんの正体は当然戸松声のマヤマリさん。トゲ付き魔法ステッキにはテイザーガン装備、倒した野郎には追い討ちの金的えいえい攻撃を欠かさないという、まあその…結構アレなお人である。ハザマさんの活躍前から同じようなことを画策していたが、タッチの差で(免許取得に7回落ちたから)デビューに遅れちゃったのでフクれてる状況であり、ご本人の性格もあってハザマさんは振り回されっぱなし。警察の方にも過剰防衛と違うかとか苦情も寄せられ始め、さあゴトーさんどうしよう…ってとこでこのマヤマリさん、実は制服フェチでゴトーさんに一目惚れてしまいました。えー!? …ううむ、引っ張り方が卑怯やわ。おもしれェな。

ハザマさんに比べればはるかに準備もしており頑張ってはるマヤさんやけど、それでもこれってこのままメデタシで終わるとは思えないし、どういう辺りに話を着地させんのか見当がつかん。オリジナルの作品ってこういう楽しさがありますわな。ちうかカナメのおっさんはもうちょっと頑張れ。今んとこイイカゲンなオトナの代表でありますぞ。