マジェプリ/ヴァルヴレイヴ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・7話。先週に引き続き冒頭から濃厚な「悪の帝国」描写でかなりむせ返る。幹部にはガキ・オカマ・ゴツジジイ・マジメ・ゆかなの五人、そして皇帝と皇子のお二人さん…今時のロボSFアニメでこれ、ってのが素晴らしくエエと思う。おまけに皇子の緑川さんはなかなかぶっ飛んだキャラのようで、兄王のお手つき女喰ったりダライアスに出て来そうな不思議魚狩ったりと結構なワイルドさ。ウルガル社会が「本能の赴くままに」をモットーとしてるのでそれが正しい親玉ってことなんやろな。してみると、地球側メカのアッシュが生存本能により動いているというアレは、テオーリアさん辺りがウルガルから持ってきた技術でもあるんだろうか。さてね。

てことで本編、話としては次回以降の本格会戦への前置きってとこですな。上記悪のウルガル帝国の様子もいいが、味方側の描写もいろいろもりだくさんで面白い。相変わらず上っ面だけのダメ上官ぶりを発揮するコミネ参謀次官…はともかく、各人が各部署でやれることをやってまっせという雰囲気が感じられる。イズルはイズルさんで「記憶が無いから家族って判んない、それは気楽だ」とちょい重発言してんのだが、整備クルーとの交流で家族ってのもいいもんだな、とか思ったりして…ううん、このコたちにはそれなりに幸せになってほしいものだとは思うよ。各人に個室があるのにふと気付くと5人寄り集まってる、というコメディネタもそれはそれでいじらしいしねえ。

前回の予告に出てたメカクレお嬢さんはザンネン5たちのマネジメント係ということらしい。期待通りの(ある狭い層に)あざといキャラでとてもよろしいなあ。あの外見であの性格で山田ペコという名前で東山奈央声という…うん、満点である。よーし!

革命機ヴァルヴレイヴ・6話。サキさんがなんとも言い難いキッカケと意志によってヴァルヴレイヴ搭乗者二号となる話。この手の作品のヒロインとしてはどこか重ったるいデザインとカラーシェーマだと思ってたけど、こういうちょっと捻った立ち位置であるならばそれもアリかもなって気はする。過去の経験により世間を見返したいと昏い情熱燃やしており、弱気や怯みも「私を見て!」という承認欲と自己顕示欲によってパワーアップ克服する、という…まあその、あんましお友達にはなりたくないがハタから見てる分には面白い、というヒロイン。ヒロイン? まいいや。早速ショーコさんとヒロインの座をめぐって鞘当てしかかるのだが、いかんせんショーコさんの方は直情イノセントタイプなのでバトルそのものがかみ合わず、結果今んとこ割と並立してるような感じになっちょる。どいつもこいつもどっかオカシなとこがあるのよねえ、この作品。

さて。ショーコさんによる天下2.5分の計は早速ほころびつつあり、ドルシア軍が攻めてくるのである。ここでアルスのヘッポコ議員さんがあっという間に死亡退場してしまったのにはすげえ笑ってしもたんですがどうしましょう。このタイミングなの!? 前回あんだけヤらかしたのをわざわざ生かしといて!? まあそれが大人だからってんならしょうがないですが。まあとりあえずドルシアのぼっちゃんたちを迎え撃たなければならないのだが、これが何故かフツーにサキさんのロボ操縦がバカ強い。ハルトさんのロボ適性ともども、どうやらこの学園の成立そのものがロボ含めて仕組まれたものではなかろうか、というエルエルさんの推論はなるほどなってところ。でもエルエルさんもそろそろロボパイロットにでもならんとアカンのではないか? てっきり二番目にロボ乗りになるかと思ってたんだけどな。

メイン話の合間合間に、ハルトくんの体乗っ取ってジゴロプレイやるとかパツキン縦ロールさんがどうもババくさいえろチアリーダー姿になるとか、目先のツカミを切らさない作りになってんのが毎度ながらホンマに律儀。キャラのムリクリな立て方もあまり外してないと思う。出てきてはやられて撤退してるのを繰り返してる敵の人たちも、メガネさんの「私の解析によれば…」というバカ正直な負けフラグ台詞などでどういうキャラか判りますしねえ。ここでも律儀やわ。