ヴァルヴレイヴ

革命機ヴァルヴレイヴ・12話。アバンは再度二百年後の世界、サキさんは思わせぶりな歴史を語りつつ、そのお相手はなんかこう、エルエルさんの血筋のお子さんですか? みたいな。まいいや、本編は承前。「責任取ります」と言うハルトさんと、それを軽くあしらって強がるサキさんと、父の死亡とその状況は明かさぬよう願うショーコさん、というお三人。これで各々は「さしあたって秘密にしておきたい重大な地雷」を抱えちまったということですな。まァ全部明らかになればハルトさんが一方的に難詰されそうな感じですけどね。

とまれ、眼帯カイン大佐の攻勢におたおたの皆さんである。外ではヴァルヴレイヴの熱暴走を意図してのアイロンロボ(!)、内からはドリルとガス、とどんどんヤバくなっていく戦況の下、「友人」のアキラさんを救わんと奔走するショーコさん…という流れは、大きな状況に蟷螂の斧で立ち向かう彼女の無力さと高潔さ、ってな構図でもあろうかしらね。同時に個人的にあんな悲劇のあった直後に友人のために動けるってのは、政治的リーダーとしての血筋充分ってなとこだろうか。

蟷螂の斧と言うたとおり「アキラさんの問題がどうにかなってもこの状況はどうにもならんよなあ」ってのを新ヴァルヴちゃんの発見という一手間で逆転させちゃうのはよろしい。このロボがまた都合よく「ハッカー(物理)」というよう判らん能力持ちでありとても便利ですな。されどこのまま上手くはいかず、カイン大佐がどうやら人外のバケモンでありさあ形勢不透明、という彼のラスボス(中ボス?)ぶりもベタですわな。さあそこでどないなる…って本日今シーズンの最終回なのか。また中途半端なトコで切るんだなあ。何となくギアス二期とかいう単語を思い出したっすけどね。

●総評…ってっても上記のごとく半ばだからなあ、アレコレ言いづらい。そうねえ、山盛りの隙やツッコミ所をあえてそのままに、インパクトあるシチュのつるべ打ちでどんどこ話を引っ張ってゆくという手法はある程度奏功してたんじゃなかろうか。その分各キャラや舞台状況の奥行きに乏しく、どこか書き割り的で記号そのままっぽい雰囲気なのは割り切った結果でもあろう。個人的にはそういう潤いの少なさやキャラ造形の方向性がちょっとしんどかったりしたが、まァそれはこっち側の嗜好の問題。とりあえず結論は二期見てからかなあ。…ちょっとしんどくなってたタイミングなので良かったというかどうなのか。二期は見ます。多分。おそらく。いや判んないや。