マジェプリ/ダンガンロンパ

銀河機攻隊マジェスティックプリンス・18話。承前、クレインさんの大攻勢の巻。前回の超長距離スナイプは惜しくも致命傷とはならなかったようで、ならばもっかい狙撃するまでじゃい、しかし再チャージまでにはまだ時間が…ってことであれやこれや時間稼ぎとかする話。

やってることはシンプルなバトル話なんだけどそこはソレこのアニメ、アクションの体温が高いのよねえ。今回は作品初めての重力下での本格バトルであり、やっぱ切り結びや格闘は地に足付いて上下がハッキリしてるとバシッと決まるものがある。またこの舞台、何でしょうこれラベンダーっすかね、一面の花畑で紫の花弁舞い散る中で得物構えて対峙する敵味方、っちう絵のケレン味たるや。なんか大向こうから声でも降ってきそうなレイアウトですなあ。

そして動いたら動いたで実にかっこよく、クレインVSイズル・アサギの1対2バトルの目まぐるしい攻防は流石の見せ場。ラストは「タマキ機のブースターを起爆剤として撃ち抜く」という、以前のネタを再現してのシメ。ううん、気持ちよい。てェかスルガ機、エネルギーチャージの場所ってそこ…後頭部なんだ…。ヘンなのー。

戦い終わって日が暮れて、ザンネン5+1たちがリンリン式の飴と鞭をもらってる頃、ウルガルさんの方ではまたういろいろとアリ。クレインさんはともかく、ラダ様が内ゲバであっさり退場するとはもののあはれを感じることだ。弱者の庇護なんぞ下等生物のやること、弱肉強食こそ発展の礎なり、というウルガルの基本理念の現われですなあ。ザンネン5の頭文字が「タスケアイ」となっていることが対比的だが、さて最後まで平行線のままなのか否か。殲滅戦はしんどいぞ。

ダンガンロンパ・6話。退場したフジサキさんであるが彼女…彼はパソコンに自身のアヴァターたるAI人格を残していた。まァその、なかなかのファンタジィ具合ではあるがこの作品の虚構強度なら充分アリでしょうかね。しかし自身だけではなく他の登場人物をもエミュレートできるってのは、これ使いようによっては結構ヤバいんと違うやろか。とまれ、AIフジサキさんはパソ内部に残っているデータ、この事件の真相に関わるソレをなんとか探そうとしている。その課程で見つかった「以前各キャラは知り合いであった」という示唆ですが…ははあ、これは少々作品規模が小さくなり、同時に濃密になる先触れでしょうかね。身内の因縁というか、横溝的というか。

さて。そのAIさんをめぐって石丸/山田の対立が発生し、はてこれはどっちがどっちを殺すのかしらと思ってたら両方死んだ。二人の死体が出たり消えたり、ロボの着ぐるみが襲い掛かってきたり、セレスちゃんがすさまじくあからさまに怪しげだったり、とまあ今までにも増して錯綜した事案ではあるな。ま、その辺は次回以降。あと話の端に出てきた裏切り者、コイツが誰でどう関わってくるのかもありますか。

にしても、よくよく考えるとフジサキさんは、テメエそっくりの声と顔したアヴァターに「ご主人たま」とか呼ばせて操作してたってこっちゃし、何か結構残念な子だったのかもしれん。あと冒頭にてアサヒナさんが無自覚えろシーンを披露してくださったのですが、この作品の割り切ったキャラデザとしてはかなり扇情的なアレコレでとてもよろしかったと思います。ここまでコビッコビのカワイイ演技してる千和さんは最近そこそこ珍しいのではなかろうか。