夢の話は誰も聞かない

●夢を見る。四畳半程度の狭い部屋、家具や家電機器も多いので狭苦しいそこに自分含めて四人の野郎がだらだらと休んでいる。四人のうちの一人は自分の後輩で、この部屋の主である。自分はその後輩に対して「この本棚はいいな」と言う。「何故ならばここにある本の多くはワシの所有しているものと同じものだからだ。ある人が買ってきた本の集積体はその人の脳内と同一だからだ」そう言って一つ一つの本を精査してみると実は案外自分の持っている本と同じものは少ない。この棚の小説はほとんど知らない作家のものばかり、こっちの棚は専門の教科書であり自分には縁のないものばかり。それでも半分くらいは自分の本と共通である。ログインとアウトのバックナンバー、ハヤカワの青背表紙に創元にブルーバックスに。しばらく眺めていたが、ふとテレビ見ると洋画劇場が放送されている。てことは今夜9時か。今からウチに帰ったら10時くらいには寝られそうだな、明日も早いしそろそろお暇するか…とか思ってたら目が覚めた。