ヨルムンガンド/サイコパス/ロボティクス

ヨルムンガンド PERFECT ORDER・5話。トージョの古巣・自衛隊秘密部隊SR班との対決の巻。元お仲間への攻撃に対して躊躇や問題はあるかと訊かれ「ない」と即答するトージョさんであるが、それは人間関係に薄いというよりは「遠慮して勝てるような相手ではない」という意味のほうがつよいようで。まあ、ちょっとくらいはゴテクサあるかもしれまへんけど、その辺はまあ。とりあえず、ココとキャスパー兄弟との全面対決と相成ったワケであるが…っちうね。

ヨナが立ったまま寝てしまうような長い説明台詞(多分これワザとやな)の後、いよいよココさんの部隊との対戦…の前に、まずキャスパー兄さんとのバトル。この章冒頭からチラチラと出てきてた小松由佳声のクロサカさんの襲撃ですが、いかにも曲者っぽい雰囲気出してるこのお嬢さんを、登場して二言三言話したかなーってとこで瞬殺しちゃうチェキータ姐さんがすさまじい。その後の特殊部隊なで斬り無双も含め、あーこら確かにキャスパー兄さんも悪役っぽい風情で余裕の行動もするわなあ、と納得する。何でしょうね、この世界ちょっと小粋な台詞の一つでも吐けるようにならないと生き残れないんですかね。…逆か。非常識に強いお人にはカッチョイイ台詞が義務付けられているのか。まいいや。

古巣SR班の首領・ヒノさんに中村秀利。これまた洋画吹き替えっぽい貫目と余裕があってよろしい。トージョが電話で探りいれてきた時の、旧交を温める穏やかさからスルリと敵対的ビジネス会話に移行する雰囲気がエエなあ。ああ、この人は強いだろうなという演出が上手い、っちうてもそんな人がころころ死ぬのが本作だから油断はならんですけどね。

PSYCHO-PASS・4話。電脳世界のアバター乗っ取られ騒動の巻。イマイチ判んないのはこの公安集団の守備範囲でして、犯罪係数がらみの事件ご担当ってだけじゃないんだろうか。今回の事件発端なんか「トイレの使用記録が無い」とその程度のネタでわざわざ出張ってきてんだもんな。ま、それはともかく。

ネットのアバターは活動しているのに本人は死亡していた、という事実発覚で俄然深刻になってくる事態である。その疑惑を辿ってった先にいたのは…ああ、1話冒頭に出てきた櫻井声のライバルっぽい人か。未だ理由は不明だがこの集団、リアル本人を始末しつつそのネットアバターは引き継いで存続させる、という行動を続けているらしい。

今回のネタは「ギャップ」とでも言おうか。ネットとリアル、執行官と監視官。途中で出てくるニーチェの深淵についての言葉が判りやすいが、そのギャップを理解するということは畢竟いかなることか、というね。後半に出てくるオフ会シーンが二つの世界の重なる面ってとこか。コーガミさんはそこで「隣にどんなヤツが居るのか判らない」と愚痴るけれど、その辺はまあ現実世界であってもあまり変わりは無い。現にアカネさんから見ればコーガミさんたちも「深淵」の向こう側の存在なのである。…見つめ返されるってのも楽な道の一つだけどね。どうするか。

ネットカリスマ占い師・タリスマンさんに子安さん。ホンマの声かどうかはあんま関係なく、とにかく胡散臭ェ雰囲気がドンピシャである。そういう記号としてのキャスティングやろなこれ。あとティム・バートンのパチモンみたいなねこアバター・スプーキィさんの声がええ感じにオバハンキャピ声で、これ誰だと思ったら竹達さんでした。えーそーだったの? 相変わらずワシの女性声判断力はヘボである。

ロボティクス・ノーツ・4話。いきなり舞台に登場してきたJAXAについては割とアッサリ触れたのみ、どっちかっつーとクスグリやギャグ的なネタである。がしかし、アキちゃんのお父んがここの所長であるっちう事実は後ほど役に立ったりするのではあろうな。担任のヘボ先生の叔父貴がスペースアメちゃんのシャチョサンだったり、これらの妙に深い「外堀」は今後の展開規模が大きくなることを示唆している…のだろうか。あんま関係ないのだろうか。さあ。

さて、お話はロボ部の資金難問題。せっかくロボ試合で勝利したのにその賞金は来年の部費回し、ってのが現実的だなあ。ほたらどうするかってとこで、どうやらメガネのスバルさんや本格登場のプログラマ娘・フラウさんの力を得て海外へ! っちう流れなのだろうか。

にしてもやっぱりカイさんはヤなやつのままである。いかに裏での尽力があるとはいえ、力を貸して欲しいと言うメガネさんに「なにお前ホモなん?」はちょっとなあ。こうなると口が悪いというより単なる卑劣漢だ。うーん。あと上記のフラウさんもなかなかキツいなあ…。姉妹作のシュタゲのダルさんもかくやの(半分時代遅れの)ネットスラング多用者。ダルさんにはいつしか慣れたのだが、さてこのフラウさんのキャラにも同じく慣れることができるかどうか。