鉄人兵団

ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜・録画しといたのを鑑賞。旧作の方は原作も映画も見たはずなんだけど、すっかり忘れてんのでそこらへんの比較はできひんな。えー、で本作ですけど…いやあ、ノッケから新ドラ映画らしいやたらと上手くてリッチな作画であることだなあ。ドタバタしてはいるものの「いつものドラ映画導入シーン」であり特に大アクションってワケでもない冒頭部分だが、表情豊かに動き回るのび太たちの絵見てるだけで頬が緩む。この辺実際、ツカミとして結構気合入れられてんじゃないだろうか。あと主線が太くてちょいラフ気味なのもエエよね。


さて。本編は宇宙から百式っぽい巨大トリコロールロボットが降ってきたりピンク髪のツン美少女が侵略してきたりする話。メカ! 少女! バトル! とまあ、割とストレートに快楽原理を見つめたネタと言えんこともない。実際のび太がデッカいパーツ集めてザンダクロス組み立ててたり、それで無人の街を歩き出したりというシーンは素直に「おお気持ちいぜこれ」とか思ってしまう。


上でちょっと作画について書いたけど、アクションシーンに入るとこれが輪をかけてマジなんだよな。鏡面世界でザンダクロスの威力に畏怖するシーン、ドラ映画にしては本気度合いの高いビル破壊作画に思わず膝乗り出しちゃった。あと森の中の追撃シーンとか、当然ながらラスト近辺の大立ち回りとかね。


ドラマの方もキッチリと盛り上げにくる。そうそう、この映画って主人公はしずちゃんだったっけね。お互いに異なる価値観を持つしずちゃんとリルルが、出会い反撥し心を通わせる、その過程はやっぱ胸にクるもんがある。メカ少女リルルに沢城みゆき、一見コールドハートだけど根っこに人間性を持ち思い悩む、っちう割と得意っぽい感じの役ですな。


てことで、楽しく視聴させて頂きました。ガキの頃こんなん見たら生涯ずうっと印象に残るだろうな、ってのは新ドラ映画見るたびに感じること。エエねえ、こういうジュヴナイルものって。