レールガン/ハガレン

とある科学の超電磁砲・8話。こないだからの一連の騒動の裏には、どうやら都市伝説たる「レベルアッパー」の存在があるらしい。自分が無能力であることに後ろ暗さを感じているサテンさんだし、今後このダークサイドにとらわれてエライことになっちゃうんだろうな。その過程で「無いと思ったけど実はこんな能力が潜んでました!」となればお約束全開、ですな。


この世界の超能力者の根幹は量力、ということのようで。「パーソナルリアリティ」、テメエだけの現実を持つことで、世界に対する観測を行い自分に相応しい形に波動関数を収縮させる、ってことかしら。それを巨視的にやっちゃうってェのは大概だと思うが、まァSFとしてはアリネタの部類か。…それをあろうことか「思い込み」「意志の力」と読み替えちゃうウイハルさんもまた大雑把でエエけどね。多分、そういう方向に行くのだろうなあ。


そして相変わらず白黒さんの謎テンションはすばらしい。ホンマ彼女は、本を書くほうも演じてるほうも見てるほうも一律に楽しくさせる人だ。今後の伏線っぽい共感覚の説明シーンに上手いこと絡んで場をワチャにしたり、良いキャラです。…共感覚についての説明に「赤のカキ氷シロップとイチゴ味」を使うのはかなりアレだとは思うけどね。それは後天的経験による関係性じゃなかろか。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・33話。氷の国の女王となれば、そらまあ冷徹のアイスハートのぜひとも踏みつけられたいようなお人と相場が決まっている。そのキャスティングとして沢海陽子姐さんとはまた、シヴい所をつくというか判ってらっしゃるというか。エルリック兄弟は次週必ずエエように翻弄されること。でぃすいずのっとあどりる。これは訓練ではない。


北国に来て慣れぬ様子の兄弟の描写は丁寧でよろし。兄さんが駅の石段ですっ転ぶシーン、勢いやギャグで処理せずにキッチリと地味な作画で挑む態度がエエですな。いくらでも省力化できるのに、わざわざ引きの構図で起き上がる所まで作画する態度はキライじゃないです。…効率的な演出か、と訊かれるとよう判らんが。


一方のスカー/キンブリー組は列車アクション。おお、これは良いB級映画。割とあっけなく第一次戦闘が終わっちゃったのが残念なくらいである。作者さんはこういうベタなシチュエーション、好きねえ。エエことだ。軍の横車でムリヤリ列車で追いついて飛び移る、とか燃えるじゃないですか。…あとアレだ、大友龍三郎の人はひょっとしてアレか? クロコダイル繋がりのキャスティングとかか?