●たまゆら〜hitotose〜・5話。1話に出てきた幼馴染、クライベビー・ちひろさん再来襲の巻。フウさんと似たタイプでありあまり積極社交的とは言えない彼女が、いかにして竹原のみなさんと交流してゆくか、っちうお話。
「ここですれ違った」「ここで意気投合した」という明快なキッカケを設けず、微妙にアウェー感をかもし出していたちひろさんがゆっくりとみんなとの距離を近づけてゆく、丁寧な描写がポイントでんな。無論「かわいいもの好きの本性が出た」などの判りやすいシーンはあるんだけど、それら単体ではなく複合して最終的/暫定的な人間関係となる、そんなネタの置き方がこの人たちらしいなと思ったりした。あとまあ、こういうときにのりえさんのようなアイスブレイカーは便利よね。友人としても、あるいは脚本の都合としても。
後半は大原のおねえさんが濫入してくる。やっぱしこの人は担任先生キャラでよくある「大人のちょっとしたトラブルメイカー」枠ですな。その人の存在と行動のとばっちりが主人公たちのドラマを進める、っちうね。こういう場合「大人である」ってのが重要で、トラブルメイカーでありながら過剰なトラブルのストップ役となる機能も持たされている。例えば今回の遠足の場合、かなり遠い場所に来ても「ま、この人がいるからなんとでもできるやろな」と視聴者に安心を抱かせる保護者的役割も兼ねているワケだ。無論その暗黙了解を利用して「どーしよー電車も車も電話も無いわ」とか、ひっくり返しネタも可能ですが。
あと前半のライダー仲間さんたち、あからさまにキャラデザインの傾向が違ってておもろし。多分あいつら、アレで子持ちだったりするんだぜ。へへへ。