ぎんぎつね

ぎんぎつね・最終話。夏越の祓をネタとして皆さん大集合、割とソレっぽい一区切りを以って最終回とするお話。まァお話はちっとも終わってないし原作も継続中の状況らしいけど、こうしてイヴェントとともにみんなで集まってくるとなんかこう一区切りですねって感じはするな。ついでに今までとこれからの人と神使のありかたとか俯瞰したりして、うーんこれ多分、アニメ用に上手いことラス話としてチューニングしてあるんやろな。とかね。

実際これから展開してゆくんだろうなってなネタはそこここにあったりしますもんね。杉田会長の言う「オバケ」って神使なんだろうなとか、新たに出てきたイケメンショタの人とか、ヨシトモおじさんもまだまだエピソードありそうだし、何より何故か吉野声のツンデレチンピラっぽい人がいきなしマコトさんに惚れたりして、あーこれは実らないだろうなあ、とか。そもそも今回は登場人物が多いせいか、あっちこっちでモヤモヤラブラブの雰囲気が渦巻いててなんか可笑しくてね。中でも船橋さんはいちいちマコトお父んに対してほほ赤らめんでよろしい。アナタの周囲だけ気温が若干上がってるような気が致しますよ。

●総評。神社んとこの娘さんとそこの神使キツネ兄ちゃんとののんびり話。セッティングは人ならざる存在が大きな位置を占める、言うてみればファンタジィな感じのジャンルなんだけど、実際話が始まってみるとその流れ自体はほぼダウントゥアース、基本的に人間模様がメインであるのね。つーか人外キャラは神使オンリーであり、かつ後の話に進むに連れてどんどん傍観的立場に移行するので余計に人間メインな感じが強まってゆく。初回とかは怪しげな炎出してたから、ワシてっきりあの占術が毎回出てくる必殺技なんだろうなとか思ってましたよ。

無論それは銀ちゃんの存在がムダってワケでもない。人間の物語を描く上で、彼ら人ならざるものの視点がエエ感じに俯瞰位置として機能してますねんね。超越的ながら親しみやすい、寿命永く生き何代もの人の移り変わりを見てきた上で、しかし精神が枯れることなくマコトさんたちと接することのできる、そんなお人…お狐。

丁寧で地味なテイストのお話ですが、良い雰囲気であったと思います。ま、感想をぞろぞろと並べにくいような作品ではありましたけどね。あとハルちゃんはかわいいし、船橋さんはなんか生々しくてエエと思いました。そんなん。