シュタインズゲート

Steins;Gate・23話。BTTF1ラストのドクの如くいきなり登場して「あなたはWWIIIから世界を救わねばならない」と言うアマネさんと、言われるオカリンである。しかしオカリンはそんなことできない。人の命と世界とが天秤に乗るものかっちうとこだけど、いやあ…乗るよね。特にその「人」に思い入れが深ければ(あと物語と本人がセカイっぽい何かであれば)なおさらだ。しかしアマネさんは「今回の行動は人を助けることだ」と言う。よしそれならばと乗っかってくるオカリンであるが、当然そうそう簡単に物事は進まず…というね。


紆余曲折で失敗し、完璧に心折れたオカリンを立ち直らせる代物として登場する「未来の自分の映像」がよろしい。未来だったり過去だったり別の次元だったりするけれど、こういうSF的なシチュエーションはそれだけで心踊るものがある。一旦は「何だこんなもの中二だクソ」とか言っていたオカリンが、まさにその中二的な鳳凰院を名乗り上げるというラストシーンは、その辺考え合わせてなかなかクるものがありますな。


…んでまあ、状況の印象的な後押しをするのがマユリさんなワケだ。この人は作品中において「何も知らないけれど正しい人」という、イノセント至上主義の典型的な役割を持たされている。何もしないし何も判らないが、だからこそ作品のコアとなりうる人なのだ。ま、巫女とかシャーマンの類、ですわな。


クリスさん殺害の下手人は中鉢博士で間違いないようだ。この人の「悪人としての悪人ですよ」っちう極端なキャラ見ると、多分憎んだり石ぶつけたりしても心痛まないように作られたキャラっぽいので心おきなくそうしよう。ひょっとしてそのうちあるかも知れんけど、ヘタに過去や心情語られてもこっちが困りそうである。うん。