寒い日記

●いきなり寒いっすねえ。寒の戻りというやつか、一月ほど季節が戻ったような雰囲気。寝床しつらえて布団にもぐれば、まだ暖まってない布団のチビシイ冷たさが体を責め苛むのである。…判ってもらえるか否か、この寒さ冷たさがたまらなく気持ちエエのよ。うひひひひとか声を上げつちべたい布団にもぐりこみ、体温でじーわじーわ暖かくなってゆく感覚を楽しむ。…冷たい寝床が好きで、一晩に複数のベッドをとっかえひっかえしつつ寝てたのはフランクリンでしたっけ。


冬の寝床といえば思い出すのははるか昔、暮と正月のばあちゃんちの寝床。他にも親戚が来てる中、ワシら家族の割り当て寝室は普段使っていない二階の書斎。古い家には何故か大量にある雑多な布団、これをありたけ引っ張り出してきて部屋に敷き詰める。部屋と布団の真ん中にどんと電気ゴタツを置き、田舎の冬のヤタケタな寒さに対策する。こうしてどこがだれの寝場所かも定かではないような状態で、布団というよりは布と中綿の集積物にもぐりこんで寝るワケだ。布団と布団の境目で少し積層が薄くなってて寒い箇所、逆に重なりすぎて重い箇所をエエ具合に避けつつ、ぐぐっと体をもぐりこませると足の先っちょが広い空間にたどり着き、そこはコタツの熱源地域。ひゅうひゅうがたがたと窓が鳴る寒い夜も、この巨大構造パッチワーク防寒システムには無縁のことだ。そんなもう、半分リアルからすり抜けてしまたような思い出。…もうその家もばあちゃんも無い、んですけどねえ。ふーむ。


などと書いてるうちに布団暖まってきた。エエ具合だし寝るかな。でももう少しネットする。