ゴシック

GOSICK・6話。新章、灰色狼の謎の巻。蚤の市にて発生した小さな盗難トリックネタを枕として、ヴィクトリカと一弥のホムワトコンビは山間に閉ざされた謎の村に入り込む。世間と隔絶された見るっからに怪しい城砦村には、見るっからに怪しい堀勝之祐声の長老が居てるのでした、ちうね。ヴィクトリカさんはここで、母親・コルデリアの汚名を雪ごうと考えているらしい。さてどうなりますやら、という語り起こし。


相変わらず推理やミステリ要素についてはあんまし目を引かれなかったりするが、今回は特にヴィクトリカさんの出自と存在の根本に関わるらしきお話だけに、彼女が今までよりも五割増にかわいらしく描かれていたのでまあ、問題は無い。すっ転んだり寝ぼけたり、得意技の如くぷうぷうふくれたり、もうやりたい放題やな。…ガキっぽくスネて口をきかなかった状態の彼女が態度を変える、そのキッカケとなる一弥さんの「中に入るよ。窓を閉めるだけだから」のシーン、彼の足元が廊下から部屋に入る絵の間の取り方が丁寧でよし。こっからお話が展開を始めますよ、という視覚的説明として親切でしたわい。


何だかんだで馴染んでいるアヴリルさんだけど、冒頭出てきたなりであとは音沙汰無しなのはちとかわいそうかなとか思った。あるいはあとで見せ場があるのか。冒頭出てきたなりと言えばあの不審な手品師ですが…ロクに台詞もないのに大川透声ってことは、こっちの御仁はほぼ確実に今回の出来事に関わりがあるんだろな。全く何の関係も無いただのイケメンマジシャンだったら逆にすごい。褒める。