オカルト学院

世紀末オカルト学院・12話。ラス前、白黒魔術師の決戦とマヤたちの未来。美風さんの黒魔導師を倒すまでのシーケンスは、最後のシメがマヤと文明の二人協力による呪文詠唱ってとこまで、実にお約束な盛り上げ方でよろしかった。ニセのグリモアの本体は小林ゆう先生のはづかしい詩集でしたという、コメディの中にも妙に純粋な仕込みも気持ちよい。こんだけ純粋なお人なのに、未来カメラで撮影したら文明とは悪夢の結婚生活なんだもんなあ。「愛は幸せの未来を築く!」という、飽くまで愛を唱えて討ち死にする小林教頭がなんだか皮肉ですわ。いや、これもある種のシコミかもしれないがね。アレはアレで幸せの一形態だって可能性も…まあ、あるしさ。


この、コメディとマジメのバランスがこの作品の味ではある。美風さんの断末魔が「こ…この変態!!」だったりねえ。象徴的なラストワードだわな。また魔術師二人のバトルはなんかその、ここだけ別アニメのようなヘンテコなクォリティがあって楽しかったっす。空中に透過光で魔方陣を出現させ、そっからレーザーだのモンスターだの防護陣だのが出てくるというね。あと、教頭の従者がロデムなのはなんでなのだろう。羽根生やした黒豹というと…スィトリとかか? アレはえろ悪魔ですけどね。


てことで、ラストに向けてよいクライマックスでした。未来の風景は変化してないとこ見るとまだもう一つ二つドンデンはありそうですな。座して待ちますわ。…あと、あのオババツインズは何となく、豪血寺を思い出すな…。