あそびにいくヨ/けいおん

あそびにいくヨ!・6話。皆さん、キャーティズ・エンジェルをご存知かな? てことで、なんだか中村正が言いそうな台詞のアバンとともに開始、アオイさんとマナミさんがお互いの苦手と得意を補い合おうとアレコレする話。こういう場合は恋のサポートキューピッドの方が、物語的に貧乏籤な/しかし役者的にオイシイ役回りとなるのが常。てことで、今回の主役は「ガサツで乱暴な幼馴染」のマナミさんである。


射撃練習(という名目のトリガーハッピー欲の充足行為)のためのヴァーチャルルームにて、擬似人格のキオさんと話すマナミさん。彼の正直な気持ちを聞いてどんどんと募ってゆくモヤモヤは、しかしキオさんに対してのものではない。「何でもかんでもあんたが悪いワケ無いでしょう!」というアンビバレンツな叫びが良いねえ。…結局あの人格は現実の情報ではなく、自分自身の理想化された記憶から生み出された物だった、っちうシメ方がほろ苦い。そ、誰かに…キオさんに言ってもらわずとも、マナミさんはホンマは判っていたことだ。でも判っていたからって、最適化した行動ができるワケじゃない。…さて、この「意識化」が今後どういう動きをもたらしますやら。


にしてもすげえ強力なヴァーチャルではあるよなあ。そらまあこんなけの能力を持つなら、すぐさまえろっちい目的にも使われようというものだ。チャイカさんの言動を見る限り、ねこ星人さんたちはそれほどえろ行為に心理的障壁を持たないようだが…やっぱ、「発情期」としてそういう情熱パワーが時間的隔離されてるからかしらん。


けいおん!!・19話。ドタバタ学園祭の幕開けである。我らが軽音部(の頼んない順に上から数えて4人)たち参加による、クラス出し物・ロミジュリ奮闘編。トラブル抱えつつも何とか終えて、さあ次は軽音部によるライブだライブ! …って続くの!? じっくり描きよんなあ。まァ目論見としては引き伸ばしではあろうけれど、丁寧な描写やサーヴィスによって水増し感は無かったかな。次回のライブ話の前座っぽいな、てな感想は出てくるにしてもね。


基本構造はユイさんたちが主役なんだけど、今回彼女たち四人の活動に直接関われないことで、逆説的にあずささんが「影の主役」っぽくなってたな。狂言回しっちうか語り部というか、状況を俯瞰しつつテメエの感情も吐露する。お泊りシーンで一番最後まで起きててユイさんの寝顔を見る、ってシーンが端的だんな。良くも悪くも、彼女の立ち位置は特別なものにならざるを得ない。…軽音部(≒自分)のこと忘れてるのではと寂しがったりスネたり、かわいいけれどもちと物悲しくもある。上記の「引き伸ばし感」が少ないのは、そんな「あずにゃんの存在」っちうサブ構造によるものでもあろうな。


あとはもちろん、毎度ながらの丁寧かつめんどくさい画面構築もですね。一連の寝袋シーンの、いちいちの小状況に合わせたレイアウトや動かし方はホンマ情報量が多い。こういう細かさは視聴側の満腹感につながるな。…やってる方はめんどくさいでしょうけどねえ。このへん、寝袋から首だけ出していもむし状態の皆さんがかわいったらしくてよし。…あと、オカルト研の人たちはそれ、キャラ作りっすかそれとも根っからああいう喋りの人だけ入部許可してるのか。それとミオさんが「オカルトなんて!」とか言いながら乱入したりしてきますか。


…あーそれと、役に入り込んで思わず普段使いの言葉がやさしくなっちゃったりっちゃんにヤられました。上下で効果が倍、ってヤツ?