オカルト学院

世紀末オカルト学院・6話。人格が変化してしまったコズエさんを救うため、臨死体験装置に入ってコズエさんの魂をサルベージせんとするご一統。目に見えるものを感じよ、目に見えぬものを感じよ。オカルトへの傾倒と「星の王子様」、そして文明さんにとっての「星」をより合わせた展開がなかなか効いている。その上であの「メガネメガネ」な脱力オチも素晴らしいわなあ。「見えること」とメガネのしょーもないネタではあるけれど、キレイに決まった合わせ方が気持ちよろしい。


コズエさんがメインのエピソードなのだけれど、文明さんのアイデンティティと過去に関わるお話でもある。大人の都合とマスコミ世界に踊らされた彼の幼少時代。友人とも会えず星を見ることもできないという彼の孤独の原因は母親であるが、しかしTVスタジオにての彼の記憶は明らかに母親に対して好感情を持ったものだ。彼の親に対する複雑な思いは、そのままマヤさんの父への思いとパラレルである。さて、彼ら二人はその鬱屈を昇華できるのだろうか。親に対して再び対等に話すことができるだろうか。…ひょっとして恐怖の大王って、矢島正明のお父んと違うやろな。


ここにきてまたエエ感じの作画状況ですな。そしてそのパワーは毎度ながらヘボい所に消費されており、とても好感が持てます。喰い過ぎた文明さんがよろけてすっ転ぶ、っちうシーンのあの充実振りはどうやねん。おもろいわー。あとやっぱ、侵略宇宙人となりゃトライポッドだよね!