あそびにいくヨ/けいおん/みつどもえ

あそびにいくヨ!・11話。キャーティアシップが地球に落ちてくる。安全装置が働いて地球の安全は確保されるだろうが、乗組員たちは脱出の手立てがないまま船内残留状態である。そしてその状況をリセットできる艦長さんは昏睡中…というね。なるほどなあ、二正面作戦(とはちょっと違うか)で艦と大使館/キオさんちを同時襲撃したのはこういうワケか。これは困りましたね、ってとこだ。


この危機を打破するため、キオさんたちは1ステップ々々と関門をクリアしてゆく。艦長の問題、宇宙へ行く手段の模索、来襲者の対処。うん、こういう「目標に向かって工夫と準備を重ねてゆく」という展開は楽しいなあ。エンジン確保のためロシアへ飛び、使われなくなったミサイルキャリア列車とご対面…とか、ワクワクするよね。ただちょっと、あの万能鈴はバランスブレイカー気味な気はする。宇宙船の船殻を作るのに必要なギミックなんだろうけど、アレがあればNATOの戦車群とかいくらでも対処できそうだもんなあ。まあいろいろ制限や理由はあるんでしょうけれどね。


多分あの戦車たちは何故か倉庫にあったティーガーを改造して迎撃すんでしょうけど…いや、なんで現在のロシアの基地にティーガーの群れが? 趣味? あのロシア姉さんの趣味なの? ま確かに、旧い戦車を出すにしてもT-34ではイマイチ地味かもしれませんけどさ。かっこいいのになあ鬼戦車。あと、冒頭いきなりジェイムスン教授を出してくるのはやっぱ卑怯だわ。絶対ワシのようなヤツが反応するじゃないか。お次はサイモン教授でも出してくるか? 出てきてもいいのよ?


けいおん!!・24話。最終回と銘打たれているが、前シーズンと同じく番外編が来週一本くっついてくるようで。ま、お話としてはこれでシマイ、ってとこですわな。総評は一応来週回しにしとこか。…てことでまあ、卒業式の一編である。ヒネリもマギレも無く、1話30分キッチリと先輩四人と後輩一人の(一応は)最後の日を描く。ヒネリなくってことはいつもどおりってことであり、つまりユイさんはこんな日でさえ(あるいはだからこそ)遅刻しそうになり、寄せ書き一つで先生含めたクラス中がモヤモヤしたり、まあ…元気で他愛なくてよろしいわなあ。


尺に余裕があるからでもあろうが、これまたいつもどおり、些細で何気ないディテイルで描かれる卒業の日。記号的で定番なイヴェント描写にはあまりウェイトを置かず、主に日常的な描写の方を積み重ねていくことで、何やら触れそうなほどの自然な感情が出てきますな。結局やっぱし一人だけで残されちゃうあずにゃんが、先輩たちを前にぱたぱたと動き喋ることで何とか泣くのを抑えている…っちうシーケンスとか、上手いね。


シメはみんなでラスト演奏。トッカカリの対あずにゃん曲に大概なリソースと手間が投入されててなかなかの見せ場。各々の部員皆に見せ場を与えつつ、ほぼ繰り返しパターン無しでの作画ぶりは大変だっただろうなあ。勢いで押し切るようなテンポの曲じゃないのがまた。四人の演奏風景からわーっと視点が広がってゆく、その挿しこみ方もよし。


…あと、クラスメートに「学園祭もすっごく面白かった」という評価をいただいたとき、他のみんなが「かっこいいとかじゃないのね」てな感情の中、一人だけ会心の表情浮かべてるムギさんにツボった。良かったね! ムギさん。


みつどもえ・11話。みっちゃん魅惑の腹肉、マリナさん颯爽登場、ガチレンベルトとぱんつふたたび、みっちゃん被虐の緊縛、の4本立て。杉崎一家シバリの回であり、その中にあって白眉はやっぱしマリナさんのお披露目でしょうなあ。コビっとした外見と大きな母性、そしてみっちゃんが絡みづらいほどのドM気質。変態具合で言えば今までのキャラを文字通り子ども扱いの貫禄を持ったこのキャラに、井上喜久子姐さんのキャスティングはハマり過ぎである。ちょっと濃すぎて胸焼けしそうなくらい。流石は杉崎のお母さん、こうなると竜太さんがいつその変態才能を発揮しだすのか楽しみである。みくちゃんは変態じゃありません!


杉崎メインとなれば、かかわりの多いみつばさんの登場も多くなる。竜太がらみで三女さんの話もあるが(ついでに矢部っちも)、基本的には今回もみっちゃんの受難で満載の回でんな。今までもその傾向はあったものの、みっちゃんのお腹がぽてちんであることが決定的ネタ要素になったのは今回からになるか。腹肉Iカップは大概である。ぜひそのままのキミでいて。ぜひ。


そして同じく、みつばと杉崎との関係の今後が大きく示唆されたのも今回の話かしら。みっちゃんが(勘違いの)誘拐から脱出したとき、まずしたことが杉崎に抱きついての「生きててよかった!」ですもんね。他にも宮なんとかさんや吉岡さんが居てるのに、まずは杉崎。当然彼女たち二人が対立してるからのネタではあるけれど、逆にこのオチ描写によって今後のお二人さんの関係性描写がある方向に強まってゆく…と考えると興味深い。


●そしてみつどもえは二階建ての12話。宮下さんと三女さんのお話でしょうが隊をサンドイッチした構成の回。彼女たちのキャラの、その後々まで続く特性がかなりはっきりと打ち出されてきた回ですな。特に宮下さんはこの辺りから「ウザい人」っちう厄介な属性がくっついてきて、同時に妙な人気が出てきはじめるのである。あとついでに、ヘアピンが本体というネタも。…それにしてもホンマ、4話ンときの宮下さんは見事にうっとうしい。最後勝手に「グリーン」で自爆しちゃうまで、実にエレガントにうっとうしい。うーん、やっぱこういうウリができちゃうと強いよなあ。


しょうが隊さんたちもムダに元気。サッカー話はアニメとして動かれるとなんかすげえ面白かった。おがちんのボール捌きが妙にリアルで、あーこらしんちゃん感心するわな、と思いましたよ。その後ボールに嫉妬して蹴り飛ばし、ついでぱんつに嫉妬して蹴り飛ばし、そしてクラス皆が笑顔でそれを追っかけてゆく、という一連の流れが美しかった。いやあ、なんでこんな流れを構築できるのだろうなあ。ほんとワケ判んない。素晴らしい。


11話もそうだったけど、台詞や表現などはアニメ化に当って全体的にマイルド気味に調整されてますね。まァしょうがないか。しかし「雌豚」はオッケーだったのになあ。アレで目ェでもつけられたか?