のだめ/はなまる

のだめカンタービレ フィナーレ・3話。のだめさんのコンサトである。研鑽の結果か人生経験か、彼女のピアノは格段に魅力を増している。しかしマダムがのだめさんに尋ねるは「楽しんでいるか」という一言。…ちょっとだけ背伸びして焦っているのだめさんにとって、千秋さんがこの場に居ないことはどのような影響を持つのだろう。二人のすれ違いの原因が、冒頭の女性(ルイさん)じゃなくて音楽師匠(ヴィエラ先生)だってのがまた、この作品らしい「業」よね。…いやその後の展開はまだ判らんですがさ。


そのルイさんでありますが、彼女の復帰の契機ってのはやっぱし料理である。ルイさんに料理の何が好きかと問われ、千秋さんは「喰うこと、作ること、そして喜んでもらうこと」と答える。人とのつながりが音楽であり、それは多分に感情的/官能的なものだ。こうなれば母親とのイサカイさえも調味料である。ルイさんは千秋さんとの演奏で、さてどこまで気持ちよくなれるのでしょーか。んでもってそれはのだめさんにどんなめんどくさい影響を与えるのでしょーか、ってとこですか。


スジだけ追ってれば結構モヤモヤドロドロした方向にもイケるのだけれど、この作品の軽妙な雰囲気のおかげでカラっとしてんのは個人的にエエことだと思う。いや湿っ気タップリなのもそれはそれでアリっすけどね。とりあえずまあ、みんな頑張れ。


はなまる幼稚園・4話。Aパートはなんとか土田先生とデートでキメたいアンズさんたちの奮闘話。いちいち演出に凝りシチュエーションを作るヒイラギさんのプロデュース能力がスゲエ。大人びてるというよりは、行動力と構成力が伊達じゃないっすわ。当然ながら相応に子供っぽいところもある皆さんであり、そこんとこのギャップが面白いのでしょうけれど。


しかしツッチー、アンズさんの読んでたマンガをコテンパンとは大人気なさすぎるぞェ。いやホンマ、一番子供っぽいのはやはり土田先生ではありましょうよ。…子供っぽいというよりはオトナらしくねーというか。…あとデートのイメージシーン、うる星とあとは何だ? はいからさんかなあ、ってアレはメガネかけてないか。何故かその後の絵はみつはしちかこになってましたけど。


Bパートは山本先生無双のお話。男女関係にニブくて天然であるが無限の包容力を持つ、っちう非常に判りやすいラスボス…もといヒロインである彼女は、アンズさんごときの行動思考を操作など朝飯前である。…「お手伝いと称してものを散らかすアンズさん」さえもそのまま受け止める山本さん、ちう流れは何やら幼児教育の理想を見る思いではあった。スゲエね。


EDは板垣伸。いかにも「らしい」感じに大人しくない作画と(いや作画は本人じゃないようですがね)演出。本編とのギャップもあるが、まァ…そのうち本編もそうなるかもしれんしな。