のだめ/はなまる

●新番組・のだめカンタービレ フィナーレ。音楽とラヴとでめんどくさい面々・最終章ですか。アバン、相変わらず自己管理の甘い…というよりはドジとヘマを司る神に愛されているのだめさんの様子で、一気に「あ、こんな話だったなあ」と思い出させてくれるのが、色んな意味で大したものです。てことで、若い皆さんがもがき頑張る音楽絵巻のスタート、である。


ある程度の技量と経験をつみつつある千秋、そしてのだめ。テメエのことに精一杯であまり周囲を顧慮する余裕が無い。「生き急いでいる」と言われる程にひた走る千秋さんの様子に、のだめさんが「ズルい」と感じるシーンはちょいとイタくもよく判るなあ。「全部自分でやったらいいじゃないですか」。…多分、のだめさん自身でも理不尽だと判っている言葉だろう。いやそうでもないか? ま、それはそれ。


とまあ、若者さんたちの頑張りドラマとして普通に楽しんでますよ。色々細かいことはあるだろうけれど、やはりここまで見てきたこと/そして作品自体の安定感、は相当にあるなあ。…あと、コンサートシーンでちょっとヒキの構図程度ならキャラ全てCGになってんのな。まだまだ固さや違和感はあるけれど、これでできる省力化は大概なものなんだろうなーと思う。


はなまる幼稚園・2話。原作読んだことないのであれこれ断言めいたことは言えないが、ふむ、こういうライトな構造のお話には1回放送2話構成、というこの形式はよくフィットしているなと思います。てことで、Aパートは園児レヴェルで頼んないけどそれが強みともなりそうなつっちーさん、Bパートはクールに見えて実はホットなヒイラギさん、の二階建て話である。


未だ主要メンツの紹介も終わってない状況下、やはり断言は出来ぬが…いやははは、このヒイラギさんってのは原作でも結構人気キャラなのではあるまいか。大人びた知識と落ち着きを持つが、ホメられるとめっぽう弱い園児さん。上記の通り一見クール系キャラなんだけど、自分に絡んできた上級生について「お友達?」と訊かれて「そうみたいです!」と返すとか、なかなかに性善志向のお嬢さんであるな。イイヨイイヨ。


夜の公園のオバケシーンで、割と突発的に楽しい作画になってたのが楽しかった。…この辺は多少ガイナックスっぽい、か? そして今回のエンディングは1話と打って変わって何やらスペオペっちい雰囲気。…高垣さんのお歌も然りながら、幼稚園児主人公アニメのエンディングに専用の「メカ設定」っちう役職があるってのもスゲエこっちゃなかろうか。