レールガン/ハガレン

とある科学の超電磁砲・17話。鎮圧部隊(アンチスキル)のドジメガネさん、その要領の悪さっぷりを遺憾なく発揮するの巻。大きな事件やターニングポイント等は発生せず(何らかのシコミはあるかもしれんが)、割と地味目でチマっとした規模のお話である。んー、2クール程度の長さがあればこういう話も盛り込めようというものよな。嫌いじゃないっすよワシ。


全体的にパンチ力こそなかったが、その分冒頭でパンチングゲームをカマしていた…じゃなくて、何出してんのかちっとも判らん屋台だとか夏の盛りの気だるい午後の空気感とか、細かいディテイルで話を動かすヤリクチが見えたりして面白い。劇中既に古臭いとされているポリゴン格闘ゲーの雰囲気とか、エエね。空中から発動の対地投げとか超必を無敵時間でスカすテクニックとか、妙に凝っててさ。わざわざフェイクでゲーム作るのもめんどくさかったでしょうに…あるいは楽しんで作らはりましたか?


あとはまあ、ワキで出てくる本編登場らしき人々のカメオでしょうか。「らしき」っつったのはワシは本編ほとんど見てないのでよう判らんから。インデックスの人くらいは判るが、あとはちょっと不如意っす。能登の人はともかく、あの「なの」語尾の人とかも本編組ですかね?


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・42話。Aパートは暗号解読と反撃の兆し、Bパートは二つの宣戦布告。まだ何も発生していないが、その端緒…後戻りできない不可逆の「キッカケ」についての物語である。つまりはそのうち来るであろう狂乱の宴への土台固め。この辺がシッカリしてればしてるほど、その上でのムチャな展開が/あるいは土台自体の崩壊が、映えようというものでございますな。


今までチラチラと出てきては自分語りに時間を費やしてきた石塚お父んだが、ここに至って具体的な行動を始める。伊達に驚愕の経験とバカ長い人生を歩んできたワケではなく、最初に分化したホムンクルス・プライドをチョチョイとあしらう程度の余裕はあるのである。さてお父んの最終的な役割やいかに…って、どうにも自己犠牲的なアレコレしか思い浮かばねェのではありますがね。


初っ端出てきたっきりの懐かしきロゼさんと崩壊の街が再登場。まァこれはこのエピソードでシマイかもしれんが、とりあえず立ち直ってはるのを見られたってだけで良しってな感じですか。あと「感情は無い」と言い切るプライドさんの、それでもソコハカとなく感じられる「口惜しさ」の表出加減が上手い…っちうか、ちょっと出し過ぎと違うかな、と思った。歯軋りのSEまで聞こえますやんかいサ。