ダンジョン飯

ダンジョン飯・14話。2クール目ってことでOP・ED更新。なんかすんげえ陽気で陽性で明るくて、まるで1期OPのような2期OPだなと思いました。物語は承前、先週あんなけ高い技量で演出しきったチルチャックたち感動の物語が、なんかぽわぽわエフェクト飛んでるへっぽこシーンになってんの笑ってしまう。こういうとこの抜き方が絶妙なんだよね。やろうと思えば多分、いくらでもシリアスにやれる作者ではあろうけれども。

本編はちょいと巻き戻してカブルー一行。モンスター相手のダンジョンクロールでは二流がいいとこだけど、人間相手にはおっそろしい精度で処理対応をこなせる、カブルーという青年の描写である。実際彼の思考/構築ぶりは処理というのが相応しい、十二分に主役としてイケるくらいのキャラ立ち具合であり、そらまあ一癖もありそうな彼のパーティ連中が「まあカブルーがそう言うなら」で従っちゃうのも肯ける。まさに合理性と適切さのカタマリ…に見えるように話を作ってんのが上手いなあ。

そして些細な出来事やちょっとした誤解によって、ライオス一行の印象がソコハカとなくよろしくない…カブルーたちからすりゃ一発ぶん殴ってやりたい、ってレベルにまでなっちゃってんのがこれまた上手い。なまじライオスたちがグッドネイチャーで素直気味な連中だけに、こういう多面性を見せる展開ってのは新鮮である。実際「ライオスはいい人というより人間に興味が無いだけだ」というカブルーの看破はまあ、正しいワケでねえ。

話のケツでシュローご一統(イヅツミちょっとだけ)と合流。ここでまたシュローをたらし込むヤリクチの鮮やかさたるや、もうね。この朴念仁じゃカブルーの人間力には到底かなわんよな。あとやっぱりタデちゃんの属性モリモリっぷりは凄いと思う。人気出るに値する。出番あんまないけど。あとEDにまた九井先生が大量に絵描いてる。すげえわ。1クール目は前パーティで今回は現パーティの時制って感じですかね。