強そうな、あまりに強そうな名前

●職場のお客さんに「円谷さん」という方がいらっしゃる。ワシらの世代にとっちゃ…いや、世代関係なく「おお、ウルトラな! 最強名前!」と思いますよな。人によっては「美味しゆうございました」の文言を思い浮かべるかもしれまへんが。


などと思いつつ暇の間に雑談してたら、この方実は「ツブラヤ」さんではなく「エンタニ」さんとお呼びするとのこと。ははあ! エンタニさんでしたか。てっきりツブラヤとお読みするのかと、と言うと「でしょうね、初対面で正しく呼ばれたことはまずないです」と。やっぱしねえ…ていうか、エンタニというその響き!それはまた何か、ガキの頃の憧憬を思い起こさせる甘やかな調べ! みんなあの「円谷プロ」ってのをエンタニプロと読んでたよなあ、しかしてそれも実在したのだなあ、とかしょーもない感慨に浸ったりしてね。 


という文章を書いて一応検索したら、幸吉さんも英二さんも戸籍上は「つむらや」と読むのが正しいとあって割とへえ。いろいろありまんのね。


上野顕太郎の「ひまあり」だったと思うが、この名詞は強そうこの名詞は弱そう、と単語の響きだけで一本上げたマンガがあったと思う。例によって実にどうでも良いネタを実にガッツリ真正面から描いててバカチンなのだが(確か最も強そうな単語は「ダム」に決定したのだったか)、その中にて最強の人名として挙げられてたのがアーネスト・ボーグナイン。確かにこれは強そうだし、まァワタシらあのコワモテのヴィジュアルイメージもあるから余計に納得するのでしょうけれどね。


あの響きに勝てそうな名前というと…そうねえ、どうしてもゲルマン風味にならざるを得んだろうねえ。フレッド・セイバーハーゲンなんかは結構対抗できそうだ。あ、ジェームズ・ガンドルフィーニなんかも良さげ。ゲルマン風じゃないけど。あと、プラネテスに出てきた「ギガルト・ガンガラガッシュ」のおっちゃんの名前はちょっとひどいと思いました。他のキャラがそこそこリアルなので、余計にね。強そうだけどね。しかし富野アニメっぽくもあるな、このノリは。