ささめきこと/レールガン/ハガレン

ささめきこと・3話。1話冒頭に戻り、夕景の教室にてなにやらヤラかしているぢょし二人を見て発情してらっしゃる風間さん…に興奮している村雨さん、の絵である。そっからまあ、定番の勘違いとか妄想とかのプロセスを経てですな、クライマックスのシーンってのがその、よくもまあここまでひねってひねって描き出したものだなあ、という「ファーストキス」なんですよなあ。


百合っ気風間さんが村雨さんの「恋愛」を助けようとしてファーストキスの練習台になる。しかしその「恋愛」ってのは風間さんの思い違い(…でもなくなってくるんだろうな)であり、村雨さんの思い人ってのは他ならぬ風間さんである。そしてその二人の「キスの練習」、うるとらまんのお面越しのワケの判らんちゅーエンド。何でこんなにリリカルな音楽と演出なのかしら。そして何でこんなに錯綜した後に「収まるとこに収まったなあ」ってな印象が出てくるのかしら。いやあねえ。


毎度ながら客観的に見れば割とかったるい展開なんだけど、レイアウトやそれとないイメージショット等で画面と間を持たせている。原作者あるいはスタッフの苦労が偲ばれることだ。並んだカランのうち一つだけ水が出てるとか、意外な台詞を聞いたカット尻をバスのINでシメるとか、そういう小手先の上手さが心地よろしい。ん、まだ何とかついていけてますよワシ。何だかんだで意表突かれてんのでねえ。うん。


とある科学の超電磁砲・4話。都市伝説脱ぎ女と無敵男。ミコトさんはその両者に縁があり、そして両者ともに今後の展開にいろいろと寄与しそうである。…ってははあ、この作品は「魔術」のプリークェルなのか。不幸属性無効化兄さんと出会って間もない頃なのだな。ふうむ、前作の要素が多くなってくると見てないワシはちと困るかもなと思ってたが、前日譚ならば割とイケそうな気がしてきた。


てことでビンクもどきの主役キャラ兄さんはともかく、なんか曰くありげな脱ぎ女さんの登場である。脈絡もなく服を脱ぐ(いやまあ、暑いとか汚れたとかいうリクツはあるのだけれど)というヘンテコでムリヤリな属性の人である。…んー、キャラの肉付け的にちょっと浮いてるなあという気もするが、菱沼さん的な低血圧風情と田中敦子の脱力演技のおかげで何やらアリな気がしてきた。


作画は毎度ながら手堅い、実に手堅い。後半のアクションはアイディアの豊富さもあってかなりの見所となっていたし、また着替え中の脱ぎ女さんを脚だけ捉えたショットはストッキングフェチい絵面でこれまた見所。あとまあ、ツインテさんはホンマ、キャラも演技も楽しそうでいいなあ。うーん、気楽に見られるエンタテイメントとしてかなりクォリティ高い作品だなあって気がしてきた。うん。


鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST・29話。ホムンクルスが軍上層部に深く入り込んでいる…と言うよりは軍の最高位がホムンクルスである状況下、エルリック兄弟やマスタング麾下の者たちはどう動くべきか。今のところ敵は余裕のよっちゃんイカであり、監視下プラス人質つきとは言えエドたちが自由に動くことを許している。…それでも邪魔されないほどの巨大な陰謀、ということでしょうな。それこそイシュバールの如く、都市都邑あるいは国家全ての人命を使い尽くす、ような。


自らを高次の存在と恃み人間たちを見下すホムンクルスたち。その名に「人の大罪」を戴いているのは皮肉というべきか。…とか何とか言いますけどね、例えばワシらが犬や猫や虫けらを前にしてあそこまでバカにしきった態度を取れるかっちうとそうでもないんですけどね。虫けらである人類相手にあそこまで「バカにした態度」を取らざるを得ないホムンクルスってェのもまた不完全な存在なのだろうか。あるいは別にそこまで考えてないのだろうか。まいいや。


そんなメインストーリーとは関係なく、何故か今回チラッとだけ出てきたウィンリィさんがえろくて困ったりしました。何でしょうねあのヘソと腰のくびれコンシャスな衣装、そして演出は。ただスレンダーなだけじゃない肉々しさが感じられて実にエエことだと思いました。以上。