偽物語/宇宙海賊

偽物語・2話。アララギさんが妹の心配したり各地現地妻を巡回したりする話。これまた先週に引き続き、ただ単に主人公がお嬢さんたちと(ちょっと複雑な性癖の)セクハラしたりされたりってだけで1話終わってしまう。そこここに今後の不穏な展開への布石っぽい要素はちりばめられているのだが、うーん…まあ、ワシ的にはこのままダラダラと諧謔的衒学的なえろシチュが続くだけ、でもかまわんですよ? うん。


シリーズ全体の流れから言えば重要なのはナデコさんや妹たちとの会話なんだろうけど、ヤケにパワーが入ってたのは後半の駿河さんとのシーンの方だね。爽やかクールな態度と魅惑のボディで変態的な行為をする人、という形でキャラが固まっており、実にめんどくさくも動かしやすいお人ではある。その上で今回は「実は変態じゃないんじゃねーの」という、いかにも萌えポインツとして設定しましたよっちう風な弱点が描写されたりして、ホンマあざといなこの人は! あざといな!


今回も作画のほうはちょっと大丈夫かってくらいに手間掛かってて、冒頭のカレン妹さんの演武シーンとか「全く無駄な努力を…」と首振ってため息つくような贅沢さである。楽しいんだけど不安なのよ! まァた作画が追いつかなくなるんじゃねーかとかさ! いいけどね。


モーレツ宇宙海賊・2話。どうやらマリカさんの船長就任ネタはめんどくさい社会の耳目を集めているらしい。心の準備もままならぬ状況下、とりあえずもうちょっと考えてみそってことで学業生活を続けるマリカさん。しかし裏社会っぽいアレコレからの干渉は待ってくれないのであり…というね。


うーん、地味だ。しかしこの地味さはワシにとって、今のところはプラス評価要素としての地味である。言い方が悪ければ「手堅く着実」としてもよい。普通のプロデューサなら、例えば後半の電子戦なんかは「サイバーな電脳空間で派手な攻防」などのイロを加えたりするもんだが、本作では基本的にモニタと横の仲間を相手に話を進めつつ、それでちゃんとクライマックスを形成させる…というガチなことをやっている。大体、練習船のメンテと起動シーケンスが中盤のメインディッシュに設定されてるって辺りで地味っちいよな。


やっぱ根っこの構造らへんからして手堅いんだよね。車中での母と娘の会話のシーンとか、跳ね橋の前での停車中にはざっとした心情的な会話、跳ね橋が下りて車が走り始めたところで会話も具体的な方向に進みだす、とかね。そういう基本構造が安定しているから、ワシのようなおっさんはかなり安心して見ていられるワケだ。上手いやねえ。


あとマリカさんのキャラもね。降ってわいた特殊な話に困惑はするものの(当然だ)、チアキさんの言うとおり案外と海賊船張向きなサバサバとした割り切り行動が心地よい。ラグランジェのまどかさんもそうなんだけど、こういう天然前向きな性格は見てる方が気持ちよろしいわな。うん。